第705冊目 ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 キングスレイ・ウォード/〔著〕 城山三郎/訳
- 作者: G.キングスレイウォード,G.Kingsley Ward,城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/04/01
- メディア: 文庫
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目次
実社会に出発する君へ
あえて挑戦を(第一通)―名門私立大学に合格したが気おくれし、やっていけるだろうかと迷っている君へ。
教育の設計(第二通)―いつ、何を、どう勉強すれば、充実するのか、将来に備えて。
成功について(第三通)―父親にかなわない?いずれ父親を振り回すようになるのに。
惰性的な生き方には(第四通)―「ミソサザイの翼で鷲のように飛ぶ」ことはできない。下降する成績に歯止めを。
実社会での最初の日々(第五通)―いよいよ実業界に足を踏み入れたが、一抹の碑安を感じないではいられない君に。
誠実さの代価(第六通)―ビジネスで最も重要なルールは君が真実を語らなかったと、決して人に言われないことだ。
「企業家」とは何か?(第七通)―冒険心と自信。危険への備えはどうするのか。
経験の重みに代えて(第八通)―新たに販売部長に就任した君。経験が基本条件の部署だが、しかし君にはそれがない。
部下との衝突(第九通)―衝突で何を得、何を失ったか。回避の道はなかったか。〔ほか〕
よくある無作法
よくある無作法に、人の話をさえぎることがある。いわば話し方の癖で、私の見るかぎり、多くの人がそれでイメージを落としている。
話し手はこのようなあからさまな侮辱に腹を立てる。話し手の考えに興味がなく、それを尊重するつもりもない証拠で、その考えがあまり重要でないという含みがある。
これはたいてい、自己中心的な人、聞くことよりも、つい話すことに夢中になる人の癖で、こういう性格は、誰にとってもあまり魅力的な、あるいは好ましいものではない。
相手が話しているときには慇懃(いんぎん)な沈黙が金である。沈黙は相手の知性と考え方に対する敬意を表すからである。
あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪
今日の声に出したい言葉
複雑になってきたものがあれば、それを単純化する。単純化できなければ捨てる。――リチャード・コッチ
編集後記
『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』は全世界でミリオンセラーになった本です。私は城山三郎さんの訳で二割ほど魅力が上がっているような気がします。
私は英語ができないので原書で読むことができません。このような素晴らしい本が日本語で読むことができうれしいかぎりです。
著者が亡くなったあとも読むことができるのが、本の良いところですね。
城山三郎さん、新潮社さん、「成功読書術」で『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』を紹介していただいた土井英司さん、誠にありがとうございます。
- 作者: G.キングスレイウォード,G.Kingsley Ward,城山三郎
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