第692冊目 目のつけどころ 山田真哉/著

目のつけどころ

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目のつけどころの「教科書」
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『伸竜の研究』という有名なDVDがある。そのなかに、吉本興業の養成所、NSCの学生に向けた授業風景を録画した部分があるのだが、これがすばらしくおもしろい。その部分は書籍化されているので、ビジネスにも応用がきく良書としてご存じの方も多いだろう。その授業で、島田紳助さんがこう話している。


「お笑いを始めようとしたときにまずしたのは、教科書をつくることでした」


これを聞いたとき私ははっとした。というのも、私もあるごとに、手づくりの「教科書」をつくっていたからだ。会計の勉強を始めようとしたときも、最初にしたのは教科書をつくることだった。


当然、会計の勉強にはいわゆるテキストがあるが、それは会計を教えてくれる教科書だ。私がつくったのは、会計士受験合格のための教科書なのである。


具体的には、勉強についての方法論と、自分を鼓舞する言葉とをまぜたもので、「1日に18時間は必ず勉強する」「現代文と会計は似ている」「休みは他人が決めるんじゃない。自分は決めるんだ」「息抜きでもすれば、という言葉は無視する」など、私が向上するためのルールを書いていた。


超がつくほどの1流お笑い芸人になった伸助さんと、私自身を並べるのはおこがましいが、教科書をつくってよかったということは一致している。教科書をつくれば、教科書そのものが強制力をもつとともに、教科書のことさえ押さえれば大丈夫だと安心できる。つまり、教科書が信仰にも似た信じるためのツールとなるのだ。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


紳竜の研究 [DVD]

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自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)

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目次


序の部 目のつけどころとは何か
1の部 分析で視点を増やす
2の部 視点をアイデアに変換する
3の部 説得は、掛け算
箸やすめの部 山田真哉の正直な告白
4の部 3秒で目をつける


今日の声に出したい言葉


アメリカの発声研究家であるスーザン・バークレイ博士によれば、すぐにでも実行できて、しかも応用力の高い練習法は、「音読」であるという。つまり、新聞や雑誌やマンガを読むときに、大きく声を出して読むように心がけるのだ。さすがに通勤途中やオフィスなど、人がいるところで音読するわけにはいかない。しかし、出勤前、あるいは帰宅後に10分程度の時間を必ず設けて、音読を練習することは、魅力的な「声づくり」に役立つだろう。――内藤誼人


 

編集後記


私も自分だけの「教科書」をつくります。


メモ帳を持ち歩きひらめいたことを書き留めます。


まだ書き始めたばかりですが、このノートが何冊にもなると本を出版することもできるかもしれません。


いつでも出版できるように話のネタを溜めていきます。


目のつけどころ

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