第685冊目 「気持ちの整理」が一瞬でできる法 もう、対人ストレスで泣かない! 内藤誼人/著

とりあえず、3回やってみる
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人間にとって、慣れないことをするのは怖いに決まっている。


「うちの会社が外資系企業に買収されたんですが、私、外国人とコミュニケーションするのが苦手なんです」と言う人がいる。当たり前だ。それまでの人生で経験したことがないのだから。


1度も海や川を見たことがないアフリカのサバンナに住む人に、「さあ、泳いでください」と言ったら、躊躇するに決まっている。私たち日本人が未開の地に行って、ヘビや昆虫の揚げ物などを食べさせられそうになったら、緊張して当然である。


つまり、慣れないことをするのは怖くて当たり前なのだから、気にする必要はない。


逆に言うと、慣れてしまえばすべての物事は大したことがない。


「僕は、同姓と話すときにはまったく緊張しないのですが、異性と話すときは、言葉が口から出てこないんです。どうすればいいですか?」と相談されたことがある。


そのときの私の回答は、「慣れです」だ。


異性に話しかけられないのは、気が弱いからでも、小心者だからでもない。


異性と話す機会が少なくて、慣れていないのだから、だれだってうまくできないに決まっている。


したがって、解決法もひとつしかない。そう、とりあえず「慣れるまでがんばれ」ということに尽きるのである。


たとえば、コンビニに行って、女性の店員がいたら、ちょっとだけ話しかける。給油するとき、ガソリンスタンドの店員が女性なら、やはり「今日は寒いですね」などと一言だけ話しかけるのである。


このように、異性と話す機会をどんどん増やし、それこそ毎日100人に声をかけまくれば、そのうち緊張しなくなる。


営業部に配属されて「飛び込み営業が苦手なんです」という人がいたとしよう。それでも慣れで解決する。新規のお客さんのところにどんどん飛び込んで、100回冷たくあしらわれたら、だれでもうまくできるようになるのだ。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


目次


1 “自分の「立ち位置」を整理!”他人との上手な「距離の取り方」
2 “芯になる「心構え」を整理!”クヨクヨしないための「下ごしらえ」
3 “「ムダなやり方」を整理!”迷わない・間違えないための「行動プログラム」
4 “ピンチを華麗に整理!”困ったときの「火事場のワンポイントテクニック」
5 “「リラックスタイム」も整理!”何より大事だからはずせない「息抜きの極意」


今日の声に出したい言葉


本を読むときは、はじめから終わりまで読む。ビジネスの経営は、それとは逆だ。終わりから初めて、そこに到達するために出来る限りのことをする。――ハロルド・ジェニーン


 

編集後記


今はできなくとも10回、100回、500回と回数を積み重ねていけば必ずできるようになるという話は勇気がわく話ですね。


スランプにぶつかったら、「回数の問題」と考えいつかかならず成功する思いで挑戦しつづけます。