第662冊目 信念の魔術 C・M・ブリストル/著 大原武夫/訳

信念の魔術

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鏡を使うコツ
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この鏡を使うコツを説明しましょう。まず鏡の前に立つのです。鏡は等身大のものなら理想的ですが、そうでなくても、からだの腰から上が十分に映る程度のものならかまいません。


まずその前に立って軍隊の気をつけの姿勢をとります……直立し、かかとを合わせ、腹をひっこめ、胸を張り。あごを引いて頭をあげます。そこで3〜4回は深呼吸をして、体内に自信を力と決意がわくのを待ちます。ついで鏡の中の自分の目の奥に入りながら、欲求していることをかならず成しとげるぞ、と自分に向かっていうのです……その欲求のことがらは口に出して、自分の耳に聞こえるくらいの大きい声でいうほうがよろしい。そうすれば自分のくちびるの動きが見え、自分のことばが耳に残るわけです。これを少なくとも1日に3回、朝晩に行うことを習慣とすれば、その結果として自分でも驚くようなことが現実に現れてきます。


この効果をさらに深めようと思えば、せっけんで鏡の前にスローガンや標語を書くのもよろしい。たとえば、特別に頑固な見込み客を訪問するときとか、あるいはまえまえからこわいと感じていた社長をインタビューしようとするときなどには、この鏡の技術を利用して、なんの恐れもなくいいたいだけのことがいえる自信がつくまで、鏡に向かって練習をつづけるのです。もしも演説するようなときなら、なんども鏡の前で試演することです。身ぶりもつけ――こぶしをもって手のひらをたたき、議論の主旨を聴衆の心にたたき込むような……自分にとっていちばん無理のない、しぜんなジェスチャーを使ってみるようにすればよいのです。


鏡の前に立ったら、自分がめざましい成功者となること、そして世のなにものを恐れないとこなどのおのれ自らにいいきかせることです。そんなことはばかばかしくてやれるもんかという人もあるかもしれません。しかし潜在意識に向かって提供されたあらゆる念願は、みな現実の人生においてそのとおりに具現するのです。それを忘れてはなりません。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪



目次


1 私は信念をつかんだ
2 心とはなにか-その実験
3 潜在意識とは
4 暗示は力だ
5 イメージを描くこと
6 鏡が潜在意識を躍動させる
7 外界は心の投影
8 思いは実現する


今日の声に出したい言葉


「限られたターゲットに全エネルギーを集中させることほど、人生に力を与えるものはない」――ニド・キュー ベイン


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