第648冊目 話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる! 植西聰/著

話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる! (王様文庫)

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名前を呼んだぶんだけ、親しくなれます
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まだ、ふたりの関係がそんなに親しいものではないのなら、話をするときは、意識して相手の名前を呼ぶようにしましょう。たとえば、喫茶店で注文するものを聞くときは、たんに「何にしますか?」ではなく、「○○さんは、何にしますか?」と言うようにしましょう。


名前を呼ぶことに関しての、おもしろい実験があります。


男性が女性をさそうときに、どのようにすれば成功率が高まるか調べる実験です。


結果は、実に単純なものでした。相手の名前を呼んだときには成功率が高く、相手の名前を呼ばなかったときは、成功率が低かったのです。なぜでしょう?


人間は、誰かに名指しされてはじめて、「個人」としての自分を認識します。


「君はどこに住んでいるの?」「君のメールアドレスを教えてくれない?」


これでは、その認識は生まれません。相手は、「自分の名前で呼ばない相手は、自分のことを個人としてではなく、大勢の中のひとりとしてあつかっている」と感じてしまうからです。


相手と親しくなりたいと思うなら、こう言い換えるのが正解です。


「○○さんは、どこに住んでいるの?」
「○○さんのメールアドレスを教えてよ」


このように名前を呼ぶことで、相手は「個人」として、集団の中から強引に引っ張りだされます。「その他大勢の中の私」対「相手」だった意識から、「私」と「相手」というように意識が変わるのです。


人間は、自分のひとりの個人としてあつかわれると、相手に対する責任感が生じ、依頼を断りにくくなります。そのため、メールアドレスや住所を教えやすくなってしまうのです。それに、名前を呼ばれれば、「君」などと呼ばれるよりもずっと親近感がわきます。別れ際も忘れずに名前を口にすると、さらに親しみがわき、あなたの印象はぐっとよくなります。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとますように♪


目次


1 「いい言葉」は、夢のようなビッグな幸運を―おもしろいほど引きよせます!
2 一瞬にして、人気もチャンスも集まる!―“チャーミングな心づかい”
3 初対面で好かれる人は、断然違う!―自然に、確実に!好感度アップする秘訣
4 ひまわりのように明るく!―相手の“弱さ”を受けとめる
5 ただの知り合いから“特別な存在”に―変わることを約束します!
6 “つまらないトラブル”を避けるために―知っておきたいルール
7 いつまでも“最高に仲のいいふたり”―でいられる秘訣
8 今すぐ一段上の世界に行ける!―ランクアップできる“自分の磨き方”
9 もっと!たくさんの人から、大好きな人から!―あなたは必ず愛されます


今日の声に出したい言葉


「フランクリン・ルーズヴェルトは、人にすれるいちばん簡単で、わかりきった、しかもいちばんたいせつな方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせることだということを知っていたのである。ところで、それを知っている人が、世のなかに何人いるだろうか?」――デール・カーネギー

 

編集後記


12月14日の日本経済新聞高橋書店の広告がでていました。


サッカー日本代表監督の岡田武史の腕組み写真と一緒に文章が書かれていました。

夢や目標を本気でめざすと、すべてが変わる。
運は誰にでも流れている。それをつかむか、つかまないかだ。
明日死ぬと思って今やれることをやり尽くす。
それでダメなら仕方ない。その開き直りが自信につながる。
ここまでダッシュと思ったら、最後まで全力で走る。
1m手前で力を抜いたせいで負けることもある。
プレッシャーは重力のようなもの。重力がないと筋肉も骨もダメになる。重力があるから自分が強くなる。
人にどう思われてもいい。日本中の人に批判されてもいい。
最後に家族が信じてくれればそれでいい。
スランプや失敗が続いても、調子がよかった過去を
振り返ってはいけない。今つまずいているのは、
もっと高い場所に行こうとしているからだ。
本当にどうしようもない状況に陥ったら、こう思う。
ここが分かれ道だ。ここで投げ出すか、踏ん張れるかだと。
どん底に落ちてはじめて気づくこともある。
危ない危ないと言ってリスクを避けてばかりの社会は、
人の生きる力を弱めている。
夢なんてなんだっていい。どんな小さいことだっていい。
その一歩で、また次の夢が見えてくる。
まずは一歩を踏み出すことだ。


思わず0.5秒で新聞から切り抜いてしましました。


感情を刺激する広告はこのように作るのだと感心しました。


この文章は私の心の支えになるかもしれません。

話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる! (王様文庫)

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