第648冊目 伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 池上彰/著
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: 新書
- 購入: 45人 クリック: 1,284回
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目次
第1章 「伝える力」を培う
第2章 相手を惹きつける
第3章 円滑にコミュニケーションする
第4章 ビジネス文書を書く
第5章 文章力をアップさせる
第6章 わかりやすく伝える
第7章 この言葉・表現は使わない
第8章 上質のインプットをする
「難しいことも簡単に」書く、話す
私が記者として訓練を受けたときは、「中学生にもわかる原稿を書け」と指導されたものです。新人の新聞記者も、同じことを言われています。
しかし実際には、それとはほど遠い原稿がはびこっています。
「難しく書くことは簡単だが、わかりやすく書くことは難しい」のです。
難しいことをそのまま難しく表現することは実はとても簡単です。第1章で紹介した「日銀の説明」のように、教科書に載っているような説明をすればよいのですから、教科書を見たり、そこに書いてあることを暗記したりすれば事足ります。
しかしこの場合、言ったり書いたりしている本人がそのことの意味を本当には理解していないことが往々にしてあります。わからないから、噛み砕いて簡単に説明することができないのです。
難しく書けば(言えば)、立派なことを書いた(言った)気になるものは、勘違いも甚だしいのですね。難しいことでも簡単にわかりやすく書いたり、話したりすることこそ、実は難しく、高度な能力なのです。
難しいことを易しく表現したからといって、中身自体の質が高ければ、中身が色褪せることはありません。
噛み砕いて表現できるのは、そのことについて、深く理解しているからこそなのです。本質をしっかり理解していれば、易しい言葉に置き換えることは可能ですし、相手に対し、臨機応変の対応もできます。
「簡単なことは簡単に」「難しいことも簡単に」
これは、何かを伝えるときの基本です。
あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪
今日の声に出したい言葉
結局、自由とは制限を受け入れることでやってくるのだ。全部は実行できないが、一つだけなら実行できる。そしてもう一つ、また一つと行動することができるのだ。――ジョージ・レナード
感想
今日から「難しいことも簡単に」書き、話します。
先日歯医者に行ったときに、歯医者さんは難しい専門用語を私にもわかるように易しく説明していただきました。
私に説明するときはわかりやすく説明しますが、歯医者さん同士で話しているときは専門用語でおっしゃられていました。
当たり前のことのようですが私の見逃しませんでした。
私は2011年5月1日までに「難しいことも簡単に」書き、話すことを習慣化します。
- 作者: 池上彰
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