第６４６冊目 たった１分間で相手を引きつける話し方１３のテクニック １ｍｉｎｕｔｅ アラン・ガーナー／著 菅靖彦／訳

たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック

目次

相手がもっと話したくなる質問をしよう
上手なほめ方、ほめられ方
相手の言いたいことを確認する
おまけの情報をどんどん使ってみる
思いきって自分のことを話そう
見知らぬ人に話しかける
ＯＫされやすい誘い方
批判されても落ち着いて対応しよう
もう他人の言いなりにならない！
だれの問題なのか、はっきりさせる〔ほか〕

判断するのをやめて傾聴する

本書を読んで実行した多くの男女が、判断するのをやめて傾聴すると、人間関係が大幅に改善します！と報告しています。アーロンという名のセールスマンは次のように述べました。

以前は、息子が悪い成績を取ったと言ったときには、「どうしてもっと一生懸命勉強しなかったんだ？」とたずねたものでした。妻が仕事に遅れたと言ったときには、「もっと早く家を出るべきだ」と答えたものです。１度幼い娘が目にいっぱい涙をためて、暗闇が怖いと言ったときには、「怖がる必要はないよ。怖いものなんか何もないんだから」と答えたのを覚えています。

わたしのアドバイスは反論の余地がないものでした。ところが、批判したり教訓めいたことばかりを言ったもんですから、家族の者たちは、だんだん正直に話してくれなくなったんです。

先週、妻が妹と口論したと言いました。ふだんなら、「たっと１人の大切な妹なんだから、謝ったほうがいいぞ」といったアドバイスをするんですが、かわりに「動揺しているようだな」と答えました。本当はアドバイスしたくてたまらなかったんですが、あえて「傾聴」したんです。

そうしたら、彼女が、わたしのまったく知らなかった考えや気持ちを言ってくれたので、ワクワクしました。まるで知らない人について学んでいるような気分でした。妻のほうも、わたしの軽薄なコメントにさえぎらずに自分の気持ちを表現できたことを、喜んでいるようでした。

あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪

人を動かす　新装版

誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール

今日の声に出したい言葉

「アドバイスは、たとえ適切なものだとしても、まず採用されないという現実を知っておくべきです」――酒井穣

感想

今日から傾聴を実践します。

人から相談を受けたりすると、アドバイスをしたくなります。「○○したほうがいいよ」と正論を言ってはいるのですが、相手は感情がありますから、アドバイスはまず実行されません。

発言する前に、「相手は何を感じているのか？」「相手はどんなメッセージを伝えようとしているのか？」と自問自答します。

私は２０１１年１月１日までに傾聴を習慣化します。

たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック