第645冊目 心を鍛える言葉 白石豊/著

心を鍛える言葉 (生活人新書)

心を鍛える言葉 (生活人新書)


目次


第1章 心は鍛えるものである
第2章 意欲を引き出す
第3章 自信をつける
第4章 集中力を高める
第5章 感情をコントロールする
第6章 「頑張れ」だけで頑張れますか?
第7章 こうすれば伸びる!指導の言葉
第8章 禅語に学ぶ
終章 川上哲治氏(元巨人軍監督)との対話


ポジティブ・セルフトーク
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感情をコントロールするツールとしても、言葉の力は絶大です。外からの言葉かけが、自信や感情に大きな影響を及ぼしていることは、すでに述べたとおりです。野球だって、監督やコーチの言葉かけひとつで、緊迫して場面でも伸び伸びと打席に立てることもあれば、逆にコチコチに緊張してしまうこともあります。


こうした外からの言葉かけ以上の感情をコントロールで重要なのが、セルフトーク、つまり自分自身に対する言葉かけです。


どんな分野でも勝負の場面というのは、結局、誰の助けも借りるわけにはいきません。バッターボックスに入るのも選手なら、マウンドに立つのも選手自身です。ですから、仮にその直前までにどんなにアドバイスされたって、最後は1人ぼっちなのです。


そうなった時に、自分で自分に対して何を話しているかは、次のプレーにとても大きく影響します。


相手に向き合った時に、「強そうだなあ、やられるかもしれない」とか、どうも相性が悪いんだ」などとつぶやくようでは、勝負の行方は決まっています。これらは、典型的なネガティブ・セルフトークです。


これに対して、大きく落ち着いた声で、「まだまだ、勝負はこれから。さあ、いくぜ」と言ってみるのです。こうした自分を積極的な方向に導く言葉をポジティブ・セルフトークと言います。それはたったひと言で、感情を挑戦心あふれた状態に変える力を持っています。


ここでノートを開いてください。まず、みなさんがうまくいっている時に、どんなポジティブ・セルフトークを発しているかを考えます。そして、それを左側のページに書いてみてください。同じように、右側のページには、うまくいかない時、くずれている時に発するセルフトークを書き出してください。


普段は意識もせずに発しているセルフトーク集を見てみると、悪い流れを断ち切るヒントが、きっと見つかるはずです。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


セルフイメージを変えると、一瞬で自分を変えることができる。目標を持っていても、自分がそれを達成できるというイメージがなければどうしようもない。自分を変えたいのであれば、自分に都合のよいセルフイメージを紙に書いて朝晩眺めてみよう。そうすると自分は、都合のよい催眠術に落ちる。――神田昌典


感想


今日からポジティブ・セルフトークを実践します。


私は普段話している言葉を意識して聞いてみました。意識してみた結果、否定的な言葉を非常に多くの人が使っていることが判明しました。


たとえば、「緊張しないように」「割れないように」「遅刻しないように」と言われてしまうと、「しないように」という言葉を無視して、「緊張」「割れる」「遅刻」という言葉のみが頭の中に入ってしまいます。


「落ち着いて」「丁寧に」「15分前に着いてね」と肯定的に言われれば、そのような状態にもっていけます。


否定的な言葉か肯定的な言葉を使うかで、人生が変わると思いませんか。


私はポジティブ・セルフトークを実践します。


心を鍛える言葉 (生活人新書)

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