第644冊目 仕事力 青版 朝日新聞社/編著 北城恪太郎/〔ほか著〕
- 作者: 朝日新聞社
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/03/06
- メディア: 文庫
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目次
いま持てる全力を注ぐ―北城恪太郎(日本アイ・ビー・エム最高顧問)
基礎仕事力が翼となる―林真理子(作家)
命の限り、人は仕事―新藤兼人(シナリオライター、映画監督)
背骨となる価値観はあるか―丹羽宇一郎(伊藤忠商事取締役会長)
サバイバルは当たり前―羽生善治(将棋棋士)
自分の得手で、人を応援する―水野正人(ミズノ代表取締役会長)
ポジションをつかめ―齋藤孝(明治大学教授)
硬くなる頭と闘う―安藤宏基(日清食品ホールディングス代表取締役社長・CEO)
決断によって、キャリアは育つ―橘・フクシマ・咲江(コーン・フェリー・インターナショナル日本担当代表取締役社長)
「面白い!」の連続をめざせ―吉田忠裕(YKK代表取締役社長)
働きがいをつかんで生きよ―立石義雄(オムロン代表取締役会長)
新しいアングルを探し求めよ―茂木友三郎(キッコーマン代表取締役会長CEO)
知と想像力がパワーである―猪口邦子(衆議院議員)
一緒に泣き、笑ってこそ仕事―石原邦夫(東京海上日動火災保険取締役会長)
まだまだである―武豊(騎手)
面倒くさいことこそ手を挙げてやる 齋藤孝
ポジションを取っていくというのは、サッカーの日本代表と同じです。合宿やヨーロッパ遠征の同行しても1回も試合にも出ないで帰ってくる選手は多いですよね。1軍の練習相手のような立場で移動についていくようなことになる。誰かがけがでもしないと入れ替わらない。でも、そこで気落ちしてはいけないのです。レギュラーがけがをしてしまった時に、私がいるといって食い込める準備を常にしているかどうか。
また、仕事ができる人のそばで見ていると、発想は豊かだけれど詰めの部分までやる時間的な余裕のない人がとても多い。それを承知したら、細かくて面倒なことはあなたが引き受けてあげればいいのだと思う。それはとてもありがたい存在ですよ。
かゆい所に手が届く仕事ができれば、仕事のサイクルの一角に食い込むことができる。それをきちんをやりこなすうちに経験知が積まれ、次第に自分の仕事をデザインするほうに回っていけるようになる。ほんの小さな仕事、名もつけられないような職種。それが実は仕事のスタートラインであることが多いのだと思います。
それを大切に、ていねいにやり続けていく気持ちを忘れてしまったら、なかなかチャンスは巡ってこない。仕事はさまざまな手仕事で成り立っているのですから。
あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪
今日の声に出したい言葉
僕が皆に話すのは、先のことを思い悩むな、ということ。それよりも、『今、精一杯に考えているか、努力をしているか』。精一杯といったら、本当に精一杯で す。というのも、60歳の僕が感じる一日の密度と、20代の社員が感じる密度は明らかに違います。20代ですと、自分の人生はまだ60年続くと思っていま すから、一生懸命に取り組む必死さは薄くなりがちです。60代で感じる密度を、20代で感じるのか30代か40代かで充実度は変わってくる。もっと目一杯 に努力して、内容の濃い働き方・生き方をした方がいい、と話しますね」――高田明
感想
今日から面倒くさいことを手を挙げてやります。
面倒くさいことは誰もやりたがりませんから、仮にやれば希少価値が生まれチャンスが巡ってくるのだと思います。
雑用でもなんでも人は一生懸命やっている人は輝いて見えるものです。次の仕事はあの人に任せてみようと思われるまで、情熱を持って行動します。
私は面倒くさいことを手を挙げてやります。
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