第641冊目 戦略系コンサルタントのロジカルシンキング・リーディング 大石哲之/著  

ロジカルシンキング・リーディング

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目次


第1章 1冊の本からは多くを学ばない(コンサルタントに求められるのは3倍以上の生産性
コンサルタントは「選択と集中」で1点突破 ほか)
第2章 読むべき本はこうして選ぶ(「同じ分野の本を」「10冊買って」「集中して読む」
コンサルタント流、本の選び方 ほか)
第3章 「ロジカルシンキング」で本を読む(コンサルタントが本を読むときのポイント
全部読まずに必要なところだけをゆっくり読む ほか)
第4章 読書を確実な成果につなげる(読書した内容をどのように実践につなげるか
マニュアルは読みながら実践する ほか)


読書した内容をどのように実践につなげるか
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コンサルタント流の読書法では、読書(インプット)と実践(アウトプット)は同時に行います。同時にというところがポイントです。


コンサルタントのやり方は「インプットとアウトプットを同時」に行っていくやり方です。


①読書目的を絞る→読書する→考える→その時点でなにか実践→また読書という「PDCAサイクル」を回すということです。


読書が終わってから、まとめを行って実践するのではなく、読書の最中にもどんどん実践してしまいます。


たとえば、「お客さんから信頼されるための営業」的な本を読んでいたとしましょう。


これを、お客さん先に行く電車のなかで読みます。なるべく実践現場に時間的に近いところで読む。最寄駅に着いたときに、その時点で読み進めたところまででかまわないので、訪問先で活かせるところがないかを考えます。


すると、読んだところのなかでは「まず相手を信頼することを示す表現をする」といったものがあったとします。ならば、その部分だけ今日やってみようを考えるのです。


全部を1度に実践しようと思うと絶対にうまくいきません。電車のなかで読んだ内容で、鮮明に記憶にある部分に関してだけ、実践してみます。


実践する前には、具体的にどうやってみるかを頭の中でイメージして、具体的な行動として自分ができるようにイメージトレーニングします。


このイメージトレーニングは、最寄り駅から訪問先まで歩く間、相手先のビルに着いて少し時間を調整している間の5、6分にイメージしてみるのです。その時点で、ちょっとわからないところがあれば、本を取り出して確かめてみてもかまいません。そして、実際の営業現場で。すぐ試してみます。


うまくいった場合、そのやり方はもう定着の一歩前です。うまくいかなかった場合も帰りの電車のなかで、その本のその箇所をもう1度読み試してみて、どうしてうまくいかなかったのか反省して考えます。


このようにして、目的→読書→考える→実践→再読書というのが一直線につながって、読書の間に何度も実践のサイクルが入るのが、インプットとアウトプットを同時に行うという意味です。


このサイクル、つまり「PDCA」を何度も高速で回していくということで、インプットがすぐアウトプットにつながり、実践から得られるフィードバックをもとに、さらに良い読書ができ、さらに良いアウトプットにつながっていくのです。



あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「いったん仕事に着手したら、目標とするすべてが得られるまで手を放すな」――ウィリアム・シェイクスピア


感想


今日から読書目的を絞る→読書する→考える→その時点でなにか実践→また読書という「PDCAサイクル」を回します。


目的を絞って読書をするわけですが、読んだだけで著者と同じ能力を身につけたような錯覚に陥ります。


目的を絞り、読書、考える、実践、読書のPDCAサイクルを高速で回すことによって目的を達成します。


私は読書目的を絞る→読書する→考える→その時点でなにか実践→また読書という「PDCAサイクル」を回します。


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