第630冊目 面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則 本田直之/著
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
1 考え方編(面倒くさいから「目標」をつくる
面倒くさいから相手の話を聞く、面倒くさいからやる気を下げない ほか)
2 日常生活編(面倒くさいから「朝5分」に一番力をそそぐ
面倒くさいから定位置をつくる
面倒くさいから全部予約する ほか)
3 仕事編(面倒くさいからやらないことを決める
面倒くさいから「お手本」を見つける
面倒くさいからパソコンを頻繁に買い替える ほか)
時間割で動く
物事を無意識化していくにはどうすればいいでしょうか?
もっとも簡単な方法は、習慣化してしまうことです。
つまり、何度も何度も反復して、体で覚える状態にまで持っていくことです。
たとえば、小さい子どもは靴の紐をうまく結べませんし、歯磨きも面倒くさいといって嫌がります。しかし、靴の紐を結ぶのに苦労する人はいませんし、毎朝あを磨くときに「どうやって磨けばいいんだろう?」と悩むような大人もいません。
くり返し反復することで習慣となり、無意気のうちにできるようになっているからです。
しかし、ここで「その反復ができないんだ」と反発する人は多いでしょう。新しいことをはじめようとしても、結局三日坊主で終わってしまう、と。わたしだって同じです。意志も強くないし、コツコツ積み重ねる努力など大嫌いです。
そこでわたしは、「やらざるお得ない仕組み」をつくるようにしています。
具体的には時間割を作成して、あとはなにも考えず時間割に従って動くのです。これは趣味や遊び、仕事や勉強だけでなく、毎日のランチからディナーまで、すべてを時間割の中に落とし込んでいます。
たとえば、打ち合わせの間に1時間の空き時間があったら、それを空き時間として放置せず、読書の予定を埋め込む。平日として他の予定は入れない。
そうやって時間割のすべてを埋めてしまえば、もう迷うことはありません。楽しいことでも面倒くさいことでも、自分で決めた時間割に従って、テンポよく「次の予定」をこなしていけばいいのです。
もちろん、こうして手法に抵抗を感じるのは理解できます。
学校やパッケジツアーを思い出してもらえばわかるように、時間割に従って行動するのは、この上ない苦痛です。
ところが、自分で作った時間割をこなしていくことには、「やらされてる感」がいっさいありません。一見窮屈そうに思える時間割の生活も、それが自分でつくったものである限りは、驚くほど自由で心地の良いものなのです。
むしろ、上司の機嫌ひとつでサービス残業をやらされる生活のほうが、よっぽど窮屈でしょう。
そして時間割をつくる際のポイントは、天引き思考にあります。
天引き思考とは、給料から税や社会保険を天引きするように、24時間の中から必要不可欠な時間をあらかじめ天引きして考えていく方法です。
たとえば、毎日2時間の自己投資(勉強時間)が必要だと判断した場合は、それを天引きして、1日22時間という地点から時間割を考えていくことになります。
続いて食事や睡眠、仕事などの「固定費」を天引きして、残った時間が自由時間です。もちろん、ここも空白にすることなく、大まかでもかまわないので趣味や遊びの予定を入れておきます。そうしないと「気づいたら1日が終わっていた」という状態になるからです。
時間割さえつくれば、物事を習慣化するのにそれほど苦労することはありません。ぜひ試してみてください。
あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪
今日の声に出したいコトバ
「間隔を置いた反復が大事です。多くのことを1、2度学ぶより、少ないことを何度も学ぶべきなのです」――ケン・ブランチャード
感想
天引きして考えることはお金の貯金と一緒ですよね。給料が残ったら貯金しようと思っても、貯金することはまずありません。もしお金があまったとしても趣味や遊びに使ってしまいます。
あらかじめ給料から強制的に天引きしていまえば、確実に貯金することができます。ただ、お金は働けば戻ってきますが、時間は1度使ったら戻ってきませんから、自分の時間や他人の時間を大切に使いたいですね。
編集後記
あなたは歯磨きに自信はありますか?
私は1日4回歯磨きをしています。私は丁寧に磨けていると思っていました。そこで、染め出し液を使って歯垢がとれているかチェックしてみることにしました。1回うがいをして口を「イーー」として鏡を見ると、歯全体が真っ赤になってしまいました。
ICレコーダーで自分の話し方を録音したり、時間をどう使ったかをメモしたり、食べたものを記録することと同じだとひそかに思いました。
これからも毎週染め出しチェックをしていこうと誓った1日でした。
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