第621冊 最小の努力で結果を出す超合格法 荘司雅彦/著

超合格法―最小の努力で結果を出す

超合格法―最小の努力で結果を出す

目次


第1章 単なる「受験勉強」と「合格勉強」の違い
第2章 あなたが今やるべき「合格法」とは?環境整備編
第3章 あなたが今やるべき「合格法」とは?学習実践編
第4章 効率的に「合格」するための最強テクニック集
第5章 試験当日に失敗しないためにやっておくべきこと
第6章 合格をより確実にするためのアイテム選び


テキストを色分け2段階マーキング法で重要な部分を目立たせる


「色分け2段階マーキング法」とは、テキストを「結論」「理由」「判例」など、必要に応じて色分けしてアンダーラインを引き、その中の重要語句を蛍光マーカーなどで目立つように塗りつぶしておくことです。


論述式の試験である場合には、記憶しておかなければならないテクニカルタームがありますので、それを正確に覚えるための方法です。具体例を挙げますと、民法の要素の錯誤について、判例は次のように述べています。


「法律行為の要素の錯誤とは『法律行為の主要部分』を指称するものにして、法律行為の主要部分とは各箇の法律行為にへだて於て表意者が『意思表示の要部』と為し、若し此点につき『錯誤なかりせば』意思を表示せざつべく且つ『表示せざる』ことが、『一般取引上の通年に照らし至当』なりと認めらるるものを謂う」


この部分全体を「判例」として青色の色鉛筆でアンダーラインを引き、『 』の部分をラインマーカーで塗りつぶします。


『 』部分だけを読んでいても『法律行為の主要部分』『意思表示の要部』『錯誤なかりせば』『表示せざる』『一般取引上の通念に照らし至当』というように、ある程度学習が進んだ方であれば問題なく論述できるはずですよね。


また、「色分け2段階マーキング法」は、そのページを開くだけで重要事項がダイレクトに視界に飛び込んできますので、何度も開いているうちに該当部分を視覚的に憶えてしまうという効果があります。このような記憶は写真的記憶と呼ばれることがあります。


限られたテキストに勉強の成果を集中させ、重要な部分を読みやすく加工し「冷凍保存」しておけば、しばらくその科目から離れていても後でパラパラとテキストを見返すだけで「解凍」され、勉強を成果が蘇ってきます。もちろん、試験直前にこのテキストさえ読めば大丈夫、というわけです。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪



今日の声に出したいコトバ


有権者の名前を覚えること――それが政治的手腕というものである。それを忘れることは、すなわち、忘れられることである」――これは、政治家の学ぶべき第1課である。――デール・カーネギー


感想


テキストサーファーゲルですが、さすが荘司雅彦さんが勧めるだけのことはあります。塗っても裏に写らないですし、ただ塗っているだけも塗り心地が良いので楽しくなってきます。


超合格法―最小の努力で結果を出す

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