第601冊目 いつも目標達成している人の勉強術 福田稔/著

いつも目標達成している人の勉強術 (アスカビジネス)

いつも目標達成している人の勉強術 (アスカビジネス)

目次


第1章 試験を受ける前の心構え
第2章 勉強時間はこうすれば確保できる
第3章 勉強はどうやるか
第4章 計画の正しい立て方
第5章 やる気を高め、維持する方法
第6章 悔いの残らない試験直前対策
第7章 これから受験する人へ
付録 笑いながら身につく勉強術


覚えたことを忘れないようにする最も確実な方法
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唐突ですが、あなたは「漢検」に挑戦しようとしています。そこで、質問です。「漢字を1ヶ月以内で30語覚えなさい」と言われたら、あなたはどうしますか?

  1. 1日1語ずつ確実に覚えていき、30日目で30語覚える
  2. 1日30語を記憶しようが記憶しまいが、かまわず毎日覚えようとする。それを30日間繰り返す


人間は忘れる生き物です。覚えた瞬間から忘れはじめます。忘れないようにするためには、「忘れる前に、覚え直す」ことです。


第3章で説明したエビングハウス忘却曲線を思い出してください。


ドイツの心理学者、エビングハウスの実験によると、人は一時間後には覚えたことの半分以上、およそ65%を忘れるそうです。さらに一日たてば、7割近く忘れてしまい、1ヶ月後には8割を忘れてしまうのです。だから、「忘れる前=つまり覚えたら、できるだけ時間を空けずに復習すること」です。それが忘れない秘訣なのです。


1ヶ月後に復習するにと、その人うちに復習するのでは、覚え直す量や時間はずいぶん違います。どっちが大変かわかりますよね。

  • その日の復習するなら、半分くらい覚え直すだけでOK
  • 1ヶ月後に復習するなら、8割忘れているのでほとんど覚え直す


さて、最初の質問に戻りますが、正しいやり方は②です。1日1語ずつ確実に覚えていくのでは、はじめの頃に覚えた漢字はどんどん忘れていきます。だから、覚えていようがいまいが気にせず、毎日すべての漢字に接するようにします。そうすれば、それだけ「忘れる前に覚え直す」ことになるので、結果的に記憶が定着することになるのです。当たり前すぎる結論です。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


情報カード 5×3 無地 C-531

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今日の声に出したいコトバ


司法試験の勉強をしていたとき、一区切りついたところで「その時間何を学習したのか」を頭の中で思い出すようにし、思い出せない部分はテキストに戻って確認していた。毎回そういう癖をつけてくると、学習内容がどんどん頭に残るようになり、半年で論文試験の上位1500番以内に入ることができた。――荘司雅彦


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