第551冊目 どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ! 自分を成長させ、市場価値を上げるために必要な11のスキル 吉井亮介/〔著〕

どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!

どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!

目次


勉強力
行動力
自己投資力
時間投資力
やる気キープ力
気配り力
発想力
文章・コピー力
問題解決力
自分ブランド力
成長力


行動力を生み出す源泉とは?
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寒い朝、ベットから出てくるのはとても大変なことです。


仕事から帰ってきておもむろにつけたテレビを消すのも難しいものです。

体はもっと休みたいといっているわけではないし、テレビの制作者は視聴率を高めるための頭脳を結集しておもしろいコンテンツを創っている。


行動力を妨げるものは世界に溢れていて、抗うことは難しい。


では、どうしたら怠惰な自分から、行動できる自分に変わることができるのでしょう?


もしそれがわかるなら、多くの人にとって喉から手が出るほど欲しいものの一つだろうと想像します。私なら欲しい。


で、行動力を生み出すには1つしか方法はありません。それは、一歩目を踏み出すことです。そして、一歩目を踏み出したら、その勢いを利用して二歩目を踏み出すことです。


「行動力を生み出すには、行動するしかない」なんて、禅門答みたいですけれどこれが唯一の方法で最上の方法だと言われます。


行動力ややる気といったものは、脳の側坐核というところで生まれます・


やる気がみなぎって行動しているときは、側坐核に電気がビリビリ走っているんです。


で、脳科学者が一生懸命この側坐核の刺激方法を研究したのですが、どんな栄養を与えようと何をしようと刺激されなかった。


わかったのは「側坐核が働き出すと、さらに働き出す」ということ。刺激するには、働かせるしかなかったんですよ。


つまり、やる気をわき立たせるためには、自分で行動し始めるとことで側坐核に電気を流すしかありませんでした。そして、その電気だけが側坐核をどんどん刺激する。


一歩目を踏み出せば、二歩目の行動までのスピードは、一歩目のときより強くなる。二歩目よりも三歩目の方が速く、三歩目より四歩目の方が…。これがやる気のメカニズムです。


「行動力を高めるために行動するしかないなんて、聞いたところで役に立たないんじゃない?」


これ、私がこの情報をはじめて知ったときの感想です。そう思いません?


本当は何がボタンがひとつあって、それをクリックするだけでハイパー人間みたいになって、やる気がモリモリわいてくる。そんなノウハウがあればいいのにと思っていたんです。イメージしていた情報とは随分違いました。


でも、この情報を知ったから私の行動は変わりました。


どうしても面倒だなと感じているときにも、もう一人の自分が頭の上から「簡単だよ。一歩目を踏み出しちゃえばいいんだよ」と語りかけてくるようになったんです。


そしてそれは、ある気づきを私にもたらしました。


「始めてしまえば、たいていのことは結構たのしい」ということ。


苦手だった数学だって、始めてしまえば夢中になって2時間や3時間はあっという間に過ぎるものです。


自分のやりたいことならなおさらです。


没頭しているときは、どんな仕事も映画やテレビ番組よりもスリリングでおもしろい。


何もしないで倦怠感に包まれていた自分が馬鹿みたいでした。


予想していた話とは違うかもしれません。でも、「一歩目を踏み出す」話は、思い出せば助けてくれる桃太郎の犬猿キジみたいな家来です。うまく使ってみてください。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


今日の名言


何もしないで、「ヤル気が出ない」というのは、もっともなことです。刺激を入れなければ側坐核は活動しないので、ヤル気の出ようがないのです。ですから、ヤル気が出ないときには、まずは何より机に向かって勉強を始めてみましょう。とにかく側坐核を刺激するのです。――池谷裕二


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