第539冊目 仕事は楽しいかね? 決定版 会社の宝になる方法 デイル・ドーテン/著 太田清五郎/監訳

決定版 仕事は楽しいかね? ?会社の宝になる方法

決定版 仕事は楽しいかね? ?会社の宝になる方法


目次


プロローグ 良い会社が持っているもの、それは一握りの宝さ。
第1章 もっと良くできないかなあ?
第2章 目指すべきは、非常識な行動なんだ。
第3章 最初の解決策は人からの借り物、二つ目の解決策は常識の範囲内。三つ目の解決策が天才のアイディアだ。
第4章 最高の社員が人とは違う考え方をするのは、人より多くのことを知っているから。彼らが人より多くのことを知っているのは、人より多くの質問をするからだ。
まとめ 与えられた仕事以上のことをすることで、彼らは職場全体の意識を高め、周りの人々をも向上させるからなのです。
エピローグ ぜひ試してみてほしい。まずは何か“完璧な”ものを見つけ、それをより良くすることから始めるのだ。


分別のある人間には、何も成し遂げられない
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「こんな話を知っているよ」


と僕はやる気持ちで言った。


「ヒューストンにあるギャラリー・ファニチャーを見学したことがある。チェーン店を持たない単独の小売店としては、国内最大の家具店で、すべての商品の即日発達サービスを実施しているんだ。


経営者のジム・マッキンヴェールに、一体どうすればそんなことができるのかと聞いてみたんだ。すると彼は、


『商品をトラックに積んで、お客さんの家までついて行けばいいんだよ』と言った後で、倉庫を見せてくれた。なんとそこで、商品をスムーズに供給すれために、すべての家具が組み立てられていたんだ。奥の大きなドアから出てきた家具が、そのまま出荷場へ直行だ。その店では、商品をその日のうちに届けるという常識はずれな約束を守るために、わざわざそんな場所を造ったんだよ」


マックスはニヤッと笑い、アジェリーナに言った。


「だから私はこの坊やが好きなんだ」


「私も」とアンジェリーナは答え、僕に向かってこう言った。


「でも、マッキンヴェールのよなボスがほしいかというと、どうかしら。だって、そこまでするなんて」


「それも常識はずれの機転だよ。小売店を繁盛させようと思ったら、常識だと他の場所には出店するだろう。でも、彼はそうしない! それに、店が繁盛したら、立派な社長室を造るものだろう。でもマッキンヴェールは作らないんだ。一日中、正面のカウンターに立ちっぱなし。そうやって不機嫌な顔で店を出て行くお客さんをいち早く見つけては、引き止めるんだってさ。


店中が、いい意味で変わっているんだ。ダイアナ妃とプレスリーに捧げられたテニスの練習場があったり、軽食サービスがあったり、週末にはバンドのライブ演奏があったり。そんな感じさ」


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


今日の名言


「みんなと同じでいい」という態度をやめた途端、脳はフル活動を強いられる。これは大変苦しいが、頑張って1週間、1か月、1年と続けていると、自分の頭で考える癖がつき、思考力も高まる。――大前研一


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