第532冊目 考え・書き・話す「3つ」の魔法 いつでも、だれでも、なんにでも使える! 野口吉昭/著

考え・書き・話す3つの魔法

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スピーチでインパクトを与える方法
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スピーチやプレゼンテーションの下手な人の多くは、内容が抽象的で、話が長く、結論が見えないという共通点があります。


これでは説得力に欠け、共感を得ることはできません。結婚式の披露宴で、長々と話をする人に耳を傾ける人がいないのはそのせいです。


ではこれらをなくすにはどうしたらいいのでしょうか?


そのためには「PREP法」をマスターすることをおすすめします。PREPは次の単語の頭文字をとったものです。


P=POINT (ポイント・結論)
R=REASON (理由)
E=EXAMPLE (事例)
P=POINT (ポイント・結論)


結論・理由・事例の3つで話を構成し、最後にもう1度、結論を繰り返す。つまり、結論を最初にポンといい、次にその理由を述べ、具体例をいくつか挙げて説得力を持たせます。そして、最後のだめ押しで、もう1度、結論を繰り返すのです。


この最後の繰り返しが説得力を生み、効果は倍増! 10倍のインパクトになるというわけです。


たとえば、こんな具合に使います。


好きな人に告白するとき。


「僕はあなたのことが好きです。つき合ってください。あなたに初めて合ったときから、その笑顔が忘れられないのです。あなたは職場でムードメーカーで、人を明るくしてくれます。気配りがあって、落ち込んでいる人には優しく声をかけてくれます。誰にでも分け隔てなく決してくれます。そんなあなたのことをとてもステキだと思います。だから、僕とつき合ってください」


最初にズバッと「好きです。つき合ってほしい」と伝え、彼女を好きになった理由を具体的に話し、そして最後にまた「つき合ってほしい」とだめ押しする。これで愛が成就するかどうかはあなたの魅力次第ですが、「伝わる」技術としては十分でしょう。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝

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今日の名言


「話し方の技術を身につける方法はただ一つ、話して、話して、話して、話して、話して、話して、話すこと だ」――ブライアン・トレイシー


目次


第1章 「3つ」の魔法とは何か(オバマ大統領は国民に「魔法」をかけていた
「3つ」にはれっきとした意味がある ほか)
第2章 「3つ」を使って考えると、パワーは最大化する(「3つ」の魔法が思考を変える
成長するときに必要な「3つ」の魔法 ほか)
第3章 「3つ」を使って整理すると、問題を解決できる(「3つ」を使って考えるとシンプルになる
ムダな情報を捨てることから、すべては始まる ほか)
第4章 「3つ」を使った文章は人の心を動かす(文章に「3つ」を使うと、グンとわかりやすくなる
起承転結のある文章にメリットはない ほか)
第5章 「3つ」を使ったプレゼンはインパクトが10倍増!(プレゼンテーションがうまい人、下手な人
プレゼンの達人が身につけている3つのスキル ほか)


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