第520冊目 伊藤真の結果をすぐ出す超思考法 伊藤真/著

伊藤真の結果をすぐ出す超思考法

伊藤真の結果をすぐ出す超思考法

「基本」をしっかり頭に擦り込んでおく
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東大の法学部を卒業して、7年間伊藤塾で司法試験の勉強をしても受からなかった塾生がいました。彼は結局、試験を断念して法律の勉強から離れます。


それで2年間、彼は社会人をやり、それでも「やはり法律の世界で仕事をしたい」と考え、うちの塾にゼロから再入門したのです。


結果、1年間勉強したら、アッサリと試験に合格できました。


一体どうしてこういう結果になったかといえば、彼は再入学してからの1年間、基礎の勉強ばかり徹底してくり返したのです。


もともと彼は東大法学部で学んでいましたから、それまでの7年間は、「自分はもう初歩的な勉強はしなくていい」と中級以上の勉強をしていました。その方針をガラリと変えたら、見事に合格できたわけです。


これは大学入試も同じで、参考書や問題集をあっちこっち手をつけるよりも、同じテキストを何度も繰り返して、徹底的に頭に擦り込んだ人のほうがうまくいくものです。何でも同じでしょうが、思考のスピードは速くするには、「基礎を徹底的に身につけること」も重要な要素なのです。


けれども、多くの人にはこれがてきません。なぜなら、一度やった問題集を、何度も繰り返すのは面白くない。どうしても飽きてしまうわけです。


これは仕事でも同じだと思います。一度覚えたことを何度も繰り返して、その精度を徹底的に上げるのは、非常につらくて根気のいる作業。それより「もっと面白い仕事がしたい」「何か新しいことをしたい」と、人はまだ体験していないことにどんどん惹かれていきます。


しかし、いざというときの閃きは、体のなかに染み込んでいる自分の「思考の型」のようなものが導きだすのです。これができていないと、新しい問題に対処してときに、何をベースにして考えるのかがブレてしまいます。


繰り返しでは成長性が低いように感じるかもしれませんが、実は意識を変えたり、ポイントを変えたりすると、新しい発見が必ず生まれています。それが土台となる「考える力」を非常に強化しているのです。


ですから、まずあなたは「いまの仕事のなかで培っている考え方」を第一きベースにして考えるべきだと思います。


それを極めたとき、あなたたらではの思考能力をつくりあげる基礎のようなものができあがってくるのです。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


達人のサイエンス―真の自己成長のために

達人のサイエンス―真の自己成長のために


今日の名言


「同じ英文を500回声に出して読みなさい。そうすれば自分のものになります」――國弘正雄


今日の感想


こんにちは、ソンリッサです。


本日の一冊は、「伊藤メソッド」と呼ばれる革新的な勉強法を導入し、高度で親身な講義と高い合格率により「カリスマ塾長」として熱烈な支持を集める伊藤真さんによる一冊。


どんなことでも、また、誰もが最初は人から習い、それを繰り返して自分のものにして、さらにそれを発展させていくものです。最初の一歩は先輩から習ってもよい、いやむしろ習うべきだと考えています。と著者も言っています。


成果を出して社会に貢献したい人は、ぜひ読んでおきたい一冊です。


目次

1 いつも「考える」を意識せよ(考えない結果、どうなるか?
成功する人は「考える時間」を省略しない ほか)
2 シンプルに考えるクセをつけろ(「経験」はすべて自分の糧になる
理解する、記憶するのは何のため? ほか)
3 「論理的な思考」をすっ飛ばすな(「最善の答え」を導き出す5つの要素
相手の言い分を公平に考えてみる ほか)
4 「ベターな判断」でスピードを上げろ(頭のなかに「思考の地図」を描けるか
頭の回転が速い人は、論を修正するのも早い ほか)
5 「わかりやすさ」で結果を出せ(相手に合わせて表現をアレンジせよ
論理的に「言いたいこと」をつなげる ほか)


伊藤真の結果をすぐ出す超思考法

伊藤真の結果をすぐ出す超思考法