第509冊目 賛成と反対の法則 NOと言う相手を一瞬でYESに変える心理術 内藤誼人/著

「必ず、うまくいくはず」と信じろ
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思い込みの効果を利用する


他者に反対されるはずがない、という期待を持つことは大事である。

それと同時に、自分が本気を出せば、どんな人の心も動かせるはずだ、と自分自身に対しても期待を持つことも大切である。自分の力量を疑っていては、本領を発揮できるわけがない。


私のたちの心や身体は、思い込みの影響を強く受ける。自分ができると思い込めば、本当にできるようになるのに対して、できないと思っていたら、本当にできなくなってしまうのだ。


ハーバード大学のアリア・クラム博士によれば、たとえば自分がやっていることを疑わずにいれば、それが目に見える結果として現れることを実証している。自分が痩せると思っていれば本当にダイエットに成功することができ、痩せないと思っていれば、痩せないのである。


クラム博士は、18歳から55歳までのホテルで働く女性従業員に対して、「あなたがやっている清掃業務は、身体を動かしますからダイエットにいいんですよ」とウソの思い込みを与えたところ、多くの人は、一ヵ月後には体重が減ってウエストも細くなったという。


しかし、そういうウソが教えなかった従業員では、同じ業務をしているにもかかわらず、ダイエット効果は見られなかったそうだ。まことに、本人の信念というか、思い込みの効果は大きいのである。


ときには「天狗になる」ことも必要


「念ずれば通ず」という言葉もあるが、本人がそう期待していれば、それか真実になったいくことはよくある。「ウソから出たまこと」という言葉もある。


「俺なら、どんな人でも説得できちゃうもんね」と思っているからこそ、目に見えない力が働いて、だれでも説得できるようになるのである。そういう力が自分に備わっていることを、決して疑ってはいけない。


私は、どんな仕事をしている人にも、「天狗になりましょう」とアドバイスしている。


鼻を高くして、自分の才能にうぬぼれるくらいがちょうどいいのであって、「自分はダメなヤツだ」とか、「俺には何もできない」と思っていると、本当にできない人間になってしまう。


口下手な人は、「自分は口下手だ」という思い込みを持っているから、いつまでも口下手が直らないのである。


自分で自分の首を絞めてしまっているのだ。ヘンな思い込みを持ち続けているから、いつまでも変わることができないのだ。


口下手であるとか、人前にでるとあがってしまうとか、声が震えてしまうとか、そういうネガティブな期待を、自分自身に与えてはいけない。そういう思い込みがあると、否定的な結果にしかならない。


自分に対しては、なるべく明るい長所を見てあげるようにし、もっと天狗になることをオススメしたいと思う。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


信念の魔術

信念の魔術


今日の名言


「潜在意識を活用するもっとも有効な方法は、心にイメージを描くことです。想像力を十分に働かせて、欲求の 品物または希望する地位など、実際に欲求するものずばりを、あるがままに完全な映像として心の目を見ることです」――C.M.ブリストル


今日の感想


こんにちは、ソンリッサです。


本日の一冊は、心理学者の内藤誼人さんがビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を入れた一冊。


「断定するより曖昧に話したほうが、意見は受け入れられる」「与えることを第一に考えれば、相手との親密性は高まる」「相手に与えたメリットは、必ず自分に返ってくる」など、ビジネスに応用できることが載っています。


すぐに実践できるノウハウばかりですので、ぜひ読まないで下さい。


目次


第1章 相手の反対意見を巧みにかわす心理テクニック(相手が絶対に反対してこないような、上手な聞き方とは?
「何かしてやりたい」という相手の気持ちを煽れ! ほか)
第2章 どんな人間も自在に動かす「無敵の説得術」(「賛成」を前提として話を切り出せ!
勝手な都合を相手に押しつけたいときには? ほか)
第3章 いつでも反対されない「キャラ」になる絶対法則(相手の“内側”に潜り込むと、反対されなくなる!
「反対されること」に慣れてしまえ! ほか)
第4章 気持ちのいい人間関係がみるみる築ける心理技術(頼みごとをするのに最適なのは、“昼食後”の法則
目上よりも、むしろ目下の人たちを大切にしろ ほか)
第5章 「むやみに反対されない人」になるための最強心理術(遠距離通勤している人には、うかつに話しかけるな!
嫌いな人と、自分との共通点をひとつ見つけてみろ! ほか)