第508冊目 好かれる技術 心理学が教える2分の法則 植木理恵/著
- 作者: 植木理恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 文庫
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あいづちでさらに乗せる
さらに、相手のお喋りをもはやノンストップにさせる「あいづち」の打ち方をお教えしましょう。カウンセリングにおいても、普段の会話でも、あいづちはすごく重要。相手の喋りを加速させるあいづちの原則は、大きく2つあります。
まず1つめ。ゆったりしたあいづちをしてはならない。よく間違いがちなのが、相手の息継ぎのところまで待って、「うん」とか「はい」とか言う方法。それだと遅すぎ。盛り上がっている感じがしないし、いかにもこちらが話を「聞いてあげている」というスタンスになってしまい、かえって相手に気を遣わせてしまうのです。
重要なのは、相手の言葉に「かぶせ気味」のタイミングであいづちを打つこと。つまり、相手が話し終えるか終えないか、そういう微妙なところで、もう「ええ、ええ」と、入りこんで言ってしまうのです。
たとえば相手が、「この間の案件、○○なんですってね。僕は××というに思うんですけどね」などと話しているとき、。「なんですってね」の「ってね」にかぶせながら「あ、そうなんですか!」、そして「思うんですけどね」の「けどね」にかぶせながら、「うん、なるほど」。フライング気味のあいづちが、むしろベストタイミングなのです。
すると、相手は「この人、自分の話にものすごく興味を持ってくれている」と思って、嬉しい気持ちになってくれます。それに、こちらのあいづちのピッチが速めだと、「この人、頭の回転が速い。ものわかりがすごくいい!」と、何となく感激すらしてくれることも。
そのため、「自分も負けられない。話の主導権をとられないようにしないと」という負けん気がわき、相手の方も自ら勝手に饒舌になっていくのです。先に説明した「リアクスタンス」の心理の応用ですね。
それから、もう一つの原則。それは、バラエティ豊かなあいづちを、臨機応変に出すということ。「うん」とか「ええ」ばかりを一辺倒にかぶけ続けたって、かえって、「話を聞いていないじゃないか」と疑われてうまう危険性があるからです。
ポイントは、あいづちのなかに「接続詞」をうまく入れてあげることだと感じます。ただうなずくばかりがあいづちじゃない。「そして?」「ところが?」「それはどうして?」「それで結局は?」というふうに、相手の口調に合わせて、どんどんあいづちを変えていく。
これは、ある程度の練習が必要です。相手が次の台詞が出しやすいような接続詞や質問を瞬時に口にできるようになれば、もうカウンセラーも顔負けです。あなたは「あいづちのプロ」だと言うことができます。
あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪
- 作者: 東山紘久
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今日の名言
「おそらくわたしのまちがいでしょう。わたしはよくちがいます。ひとつ事実をよく考えてみましょう。」という文句には、不思議なほどの効き目がある。――デール・カーネギー
今日の感想
こんにちは、ソンリッサです。
本日の一冊は、臨床心理士で日本教育心理学会において最難関の「城戸奨励賞」「優秀論文賞」を史上最年少で連続受賞した植木理恵さんによる一冊
本書では「あいづちの打ち方」の他に「カウンセリング・ポジション」「メタ認知」「ダブルバインド」など今日からすぐに使える心理学の実験で証明された具体的なノウハウが紹介されています。
専門用語もなく非常に読みやすいので、ぜひ一読してみてください。
目次
第1章 「好かれる」には2分が勝負!―第一印象の強力パワー(人は出会って2分で飽きる
2分を制する者は人生を制す ほか)
第2章 「もう一度会いたい」人になれる―心の準備体操(フラメンコはめったに踊らない
フィーリングが合わない相手を探せ ほか)
第3章 絶対「好かれる」第一印象―2分で演じる5つのシーン(「出会い前、アンニュイを準備する」
「出会って15秒、情熱に火をつけよう」 ほか)
第4章 「好かれる」ための総仕上げ!―2分1秒からのダメ押しメッセージ(「私は使える人です」
「私はスペシャルな人です」 ほか)
- 作者: 植木理恵
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