第493冊目 ブライアン・トレーシーの話し方入門 人生を劇的に変える言葉の魔力 ブライアン・トレーシー/著 門田美鈴/訳


ブライアン・トレーシーの話し方入門

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成功した「気持ちになる」
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人気講演者と同じような「気持ちになる」ことが、あなたにもできる。つまり、講演に先立って、幸せ、喜び、誇り、興奮、自信などの感情を生み出せるのだ。それには、いま自分がすばらしい講演をしたばかりで、みんなが立ち上がり、微笑み、拍手喝采していると想像するといい。素晴らしい仕事をやり遂げ、最高の気分を味わっているところを想像するのだ。


著名な心理学者・哲学者のウィリアム・ジェームズは言っている。「ある気持ちになる最良の方法は、すでにその気持ちになっているように振る舞うことだ」。行動は感情より、はるかに強く意志の支配を受ける。すでにある気持ちを抱いているに振る舞えば、実際にその気持ちを誘い出す引き金になる。これはあらゆるパフォーマンスの成功のカギである。


感情に働きかけるテクニックとして、「映画の結末」方式というのがある。あなたは映画館に映画を見にいくとする。早く着きすぎて、見るはずの映画の前の回の上映がまだ終わっていなかったが、あなたは中に入り、映画の最後の10分を見る。そして、どのようにドラマが解決し、結局、万事がどんなふうにうまくいくかを知る。


映画が終わり、次の上映が始まるまでの数分をロビーで過ごす。そして再び中に入り、最初から見る。このときはもう結末を知っている。結末がわかっているので、ストーリーの展開にもリラックスしていられるし、一喜一憂せずにいろいろなシーンを楽しめる。


同じように、スピーチを行うとき、「映画の結末」のテクニックを使うといい。あなたの話が終わり、みんなが微笑み、拍手喝采しているのを想像しよう。あなたは素晴らしい仕事をやり終えたのだ。そして、満足感と誇らしさにあふれ、興奮している。スピーチをする前に、すでに終わったところを想像するわけだ。


この手法は、1人でくり返し練習できるし、その効果にきっとあなたと驚くだろう。


あなたにすべてのよきことが雪崩のごとく起きますように♪


今日の名言


「 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」――野村克也


今日の感想


こんにちは、ソンリッサです。


今日から感想をすこしだけ書いてみたいと思います。


音声を録音するようになって気づいたことですが、テレビなどの中継でアナウンサーのかたから記者のかたに移ったら、画面を見ていなくてもこの人の声は記者の人だとわかるようになりました。


やはり話し方の訓練をしている人とそうでない人の違いはわかりますね。私が意識しているからでしょうか? これはカラーバス効果ですね。


カラーバス効果についてはこちらを読んでくだされば、理解していだだけると思います。


目次


イントロダクション 人を動かすパワフルな話し方
 不安をなくし、キャリアを伸ばそう
 道は開ける ほか

第1章 わかりやすく話す秘訣
 アリストテレスの「説得の三要素」
 メッセージの三要素 ほか

第2章 成功は入念なプランと準備から
 聴衆はどんな人かを知る
 事前に入手すべき情報 ほか

第3章 自信と心のコントロール
 恐怖心は捨て去れる
 あなたは何を伝えたいのか ほか

第4章 誰が聞いても印象的なスピーチの始め方
 紹介を受ける
 スピーチを始める前に ほか

第5章 少人数の会議で成功するコツ
 少人数の会議をおろそかにしない
 会議の種類 ほか

第6章 少人数のプレゼンテーションや交渉
 プレゼンテーションが将来を左右する
 参加者をよく理解する ほか

第7章 聴衆を魅了する「演壇の魔術師」
 短いスピーチほど難しい
 スピーチに欠かせない7つの要素 ほか

第8章 パワフルな声の磨き方
 もっとゆっくり
 エネルギーが不可欠 ほか

第9章 一流の話し手が駆使するテクニック
 一流の講師と呼ばれる人々
 一流講師に備わる2つの特質 ほか

第10章 会場を管理する
 ホテルは嘘をつく
 嘘への対処法 ほか

第11章 エンディングは華々しく!
 結びの文を練る
 行動を呼びかける ほか

第12章 説得力のあるセールス・プレゼンテーション
 売ることは「説得する」こと
 誰もが何かを売っている ほか


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