第485冊目 なまけもののあなたがうまくいく57の法則 本田直之/著

なまけもののあなたがうまくいく57の法則

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「最初の10日」に力を入れる
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勉強でも運動でも、スタート時に大切なのはそれを「楽しい!」と思えるかどうかです。楽しいと思えなければ、いくら立派な目標を掲げてもストレスだらけになってしまいます。


わたし自身、かつてはマラソンが嫌いでした。苦しいばかりでなにが楽しいのかわからない。そのため、週に1回のランニングするなどのルールを決めても、なかなか続きません。マラソンは向いていないのだと半ばあきらめていました。


ただし、冷静に考えると、わたしがマラソンを好きになれなかった理由は簡単でした。それは「効果を〝身体で〟実感できなかった」からです


苦しい思いをして1回走る。そして1週間休んでから、また走る。


このくり返しでは、効果を実感できません。たかだか1回走ったくらいでは身体に変化が出ませんし、1週間もすれば元に戻ってしまいます。そのため、2週間も初回と同じくらい苦しいわけです。これは3週やっても4週やっても基本的には同じことで、結局1ヵ月もすれば「自分には無理だ」とあきらめてしまいます。


そこで大切なのが「最初の10日」に力を入れる、ということです。


最初の10日だけは、絶対に休まず毎日続ける。たった10日なのですから、どんなに仕事が忙しくても、筋肉痛がひどくても、とにかくやってみる。


すると、最初は3キロ走るだけでヘトヘトだったのに、少しずつ息が上がらなくなる。身体が軽く感じられる。体重にも変化が出る。もちろん、気分もよくなる。


こうやって効果を「体感」できるようになれば、その後は週に数回のペースに落としてもかまいません。


もう知識としてではなく、脳が効果を体感しているので、比較的ラクに継続することができます。


勉強も運動も、10日間続けてやってみれば、なんからの効果を体感できます。そうやって脳と身体に「気持ちよさ」を刷り込むことで、後々ラクすることができるようになります。


すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

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今日の名言

「行動を伴わない知恵は、実のならない木のようなもの。知行合一が大切である」――ユダヤのことわざ

目次

1 発想を変えてみる(なまけものである自分を認める
あえて他人に流される
努力と工夫を間違えない ほか)
2 毎日の生活を変えてみる(部屋の汚れをバロメーターにする
常習性のある浪費に手を出さない
雨が降ったら休む ほか)
3 仕事のやり方を変えてみる(メールは夜にチェックしない
上司を利用する
人に教える ほか)

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