第482冊目 ダメな自分を救う本 人生を劇的に変えるアファメーション・テクニック 石井裕之/著

ピンクの象
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大切なことを言います――潜在意識は、「ないもの」を理解できないのです。


わかりやすいを例を挙げましょう。潜在意識は、たとえば、否定形の文章が理解できません。否定形というのは、あくまでも論理、つまり意識の領域の考え方だからです。


ピンクの象をイメージしないでください」とボクが言ったらどうでしょう?


イメージするなと言ったのに、キミの頭には真っ先にピンクの象が浮かんでしまうでしょう?


セラピーにおいて、「緊張しない」という催眠暗示をクライアントに与えたとします。潜在意識は否定形の言葉を理解できないから、「〜しない」という言葉の意味がわからない


だから、結果として「緊張」というメッセージしか伝わらず、クライアントはかえって緊張してしまうのです。これでは逆効果です。


そのため、催眠暗示では、原則として否定形を使いません。「緊張しない」ではなくて、「リラックスする」という肯定形の言葉に置き換えて暗示を与えるのです。


潜在意識は、「〜がない」という言い方――文字通り「ないもの」を理解できないこれはとても重要なことです。


幼い子どもというのは、潜在意識の塊のようなものです。ですから、子どもに指導するときには、否定形の言葉を使ったら逆効果です。「○○ちゃん、走っちゃダメよ」と言うと、「〜してはダメ」という否定形が理解できないから、「走る」ということだけが強く印象に響き、さらにひたすら走りたくなってしまうのです。だから、「走っちゃダメ」ではなくて、「ゆっくり歩こうね」と言えばいい。


キミは、何か辛いことがあって泣きそうなとき、「こんなところで泣いてはいけない」と自分に言い聞かせたことがありますか? そう思えば思うほど涙がこみ上げてきてしまうでしょう?  これも「〜してはいけない」という否定形が潜在意識では機能せず、「こんなところで泣く」という考えに歯止めが利かなくなってしまうからです。


こんな例からもわかるように、潜在意識は「〜しない」「〜がない」などという否定形を理解できないのです。


つまり、「あれがない、これがない」などと、「ないもの」に気持ちを集めてがっかりしていては、潜在意識は動いてくれないということです。


潜在意識はキミのためにがんばろうとしているけれど、如何せん「ないもの」しか与えられなくては何もできない。たとえゴミでもいい。何か「あるもの」を与えてあげることで、潜在意識ははキミのために働くことができるのです。


どんなに立派でまっとうに聞こえることでも、それが「ないもの」であったら、それからは何も生まれません。どんなに小さくても、それが「あるもの」であったら、それから美しい真珠が徐々に形成されていく。



夢は宣言すると叶う

夢は宣言すると叶う

今日の名言

「潜在意識を活用するもっとも有効な方法は、心にイメージを描くことです。想像力を十分に働かせて、欲求の 品物または希望する地位など、実際に欲求するものずばりを、あるがままに完全な映像として心の目を見ることです」――C.M.ブリストル

目次

コールドリーディングで、あなたが変わる!…………まずは“緑のページ”を開いてみてください!最高の自分を引き出す実践心理テクニック <潜在意識を味方につければ、人生は劇的に変わる!>「ダメな自分」→「こんなふうに変わります」自信がもてない…→自信が持てるようになるモチベーションが湧かない…→やる気が出る恋人ができない。結婚ができない…→モテるようになる初対面の人が苦手…→スムーズなコミュニケーションが取れるようになる仕事がみつからない…→新しいことに挑戦できる勇気が出る騙されたり、利用されてばかりいる…→他人に振り回されなくなるダイエットしてもリバウンドする…→目標が達成できるようになる <自分を変える!最強の自己パワーアップテクニック>潜在意識とは、深いところで自分を強力に動かしている「もうひとつの心」だと思えばいい。たとえば、ニセ占い師が使ってきた心理術「コールドリーディング」も潜在意識のメカニズムを利用したテクニックのひとつです。本来、潜在意識はボクたちをハッピーにしようと待っているものです。人生を思い通りに進めている人は「意識と潜在意識の連携がスムーズにいっている」のです。本書では、潜在意識を自分の味方にするための最強の「アファメーション(自己暗示)」を紹介します。

アファメーション(自己暗示)で自分自身を変え「本人の考え通りのハッピーな人生を送る」ための具体的テクニック。