第481冊目 レバレッジ・リーディング 100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ 本田直之/著
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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カラーバス効果とは?
読み始める前にこの本から何を得たいかをイメージしておけば、たとえ読み飛ばしをしていても、大事なところに差しかかったとき、何か引っかかる感じがします。
この感じをたとえて言うと、電話帳とか時刻表から必要な情報を探し出すような感じです。もしも電話帳や時刻表を目的も持たずに読んでいたら、どうなるでしょう? おそらく丸一日かかっても読み終わらないし、読むこと自体がものすごい苦行に違いありません。
しかし目的があると、自分の持っている課題や目的と照らし合わせて、役立つことを要領よく拾うことができます。なぜこんなことが可能になるのでしょうか。
それは加藤昌治さんの『考具』の中に出てくる「カラーバス効果」説で説明できます。カラーバス効果とは、次のようなものです。
たとえば朝、家を出る前に「今日一日で、赤い色のものを何個見つけられるかな?」と思う。すると待ちに出たとたん、世の中はこんなに赤があふれていたのかと驚くほど、ポストや赤い文字の看板、赤い花など、赤い色のものが目に飛び込んでくるのです。もちろん、一晩で急に赤いものが増えたわけではありません。ただ意識しているとそれが目につくというわけです。ちなみにカラーバス効果とBATHのことで、「色を浴びる」という意味だそうです。
わたしにも、こんなことがありました。以前、ボルボのステーションワゴンを買ったときの話です。妻とドライブしていると、彼女が対向車線を眺めながら、「なんだか最近、妙にボルボが増えたと思わない?」と言います。
しかし、特にボルボか販売台数を伸ばしたという話は聞きません。つまり、妻はボルボに乗るようになったとたん、街を走っているボルボが目に入るようになったのです。これがカラーバス効果です。
カラーバス効果をうまく使うと、素早くページをめくっても、目的の箇所で目がとまります。そのためには読む前に目的を決める必要があります。と言っても、ありま深く考える必要はありません。シンプルに、イメージを描く程度でOKです。いちいち書き出したりすると、それだけで時間を取られるので心の中で意識するだけで十分です。
たとえば、成功した経営者の書いた本を読むなか、「自分が今すぐにマネできる点をできるだけ多く見つける」とか、あるいは話し方の本を読むなら、「実際の会話で使いたくなるようなフレーズに線を引く」といった程度です。読み始める前にそれを決めるのと決めないのでは、理解のスピードと、脳への吸収度が明らかに違ってきます。それだけ人間の潜在意識の働きは大きいといえるでしょう。
AUTOart 1/18 ボルボ 850R エステート 96 (レッド) (795073) 完成品
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今日の名言
「偉大な言葉は一行の中に豊富な知恵を含んでいる」――ロビン・シャーマ
目次
第1章 ビジネス書の多読とは何か?―100倍のリターンをもたらす究極の読書術
1500円が15万円になる!
ビジネススクールで発見した「多読術」 ほか
第2章 本探しは投資物件選び―ビジネス書の効率的スクリーニング術
投資の手法を本選びに応用する
目的を明確にする ほか
第3章 1日1冊、ビジネス書を戦略的に読破する―訓練不要であなたの読み方が劇的に変わる
本を読む目的を明確化する
カラーバス効果とは? ほか
第4章 読んだままで終わらせるな!―反復と実践によって100倍のリターンを獲得せよ
最重要な読書後のフォロー
読後フォローをシステム化する ほか
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