第４８０冊目 人を動かす質問力 谷原誠／〔著〕

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)

決断を迫る質問とは

人は、他人から命令されたり押しつけられたりすることを嫌います。自分で思いつきたい、自分で決めたい、と願っています。他人から命令されたり、押しつけられたりすると、自分で決定する自由を侵害されたような気がするのです。ところが、反対に、選択肢があまりにも多いと、今度は自分で決めることができなくなります。自分の判断に確信が持てず、後で後悔することを恐れてどれな選べなくなるのです。

そこで、相手に決断を迫っていくときは、選択肢を限定し、その選択肢の中から選ばせるようにします。２つか３つが適当です。４つ以上になると選ぶのが負担になります。

人に決断させるときは広くニーズを探って対象を絞っていき、ある程度絞り込んだら、あとは２つか３つの選択肢を提案し、「どれがよろしいでしょうか?」と選択を迫るようにしましょう。その結果、相手は決断をしやすくなり、かつ後で後悔することも少なくなるでしょう。

これだけは知っておきたい「セールストーク」の基本と実践テクニック

今日の名言

「誰でも、自らの強みについてはよくわかっていると思っている。だが、たいていは間違っている。わかっているのは、せいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い」――P・F・ドラッカー

目次

第１章　知りたい情報を楽々獲得する６つのテクニック
第２章　聞くだけで人に好かれる質問力
第３章　その気にさせる質問力
第４章　人を育てる質問力
第５章　議論を制する質問力
第６章　自分を変える質問力

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)