第479冊目 できるビジネスマンのための「本当に使える」勉強法 キャリアアップ研究会/編著

できるビジネスマンのための「本当に使える」勉強法 (洋泉社BIZ)

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学習と復習の比率は1:4が黄金比
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あたりまえですが、読んだことや学習したものは、復習しなければ忘れます。


ところが、この当たり前のことができていない人があまりにも多い。次から次へと新しい本や講義に手を出し、結局何も身についていない。こういう人が大多数です。勉強時間の割に成果が上がらない人は、ほとんど例外なくこういう人です。これは、自分の記憶力を過信していて、一度読んで理解してことは頭に残っているという誤解があるのと、どうしても一度やったことは好奇心が薄れ、面白くないと感じてしまうのが原因です。


これを防ぐにはひたすら復習するしかありません。普通はどうしても前へ前へ進みたがるものですが、それでは通読が終わったあと、あとから忘れた状態で一から復習することになります。恐ろしく非効率です。


大切なのは復習をシステム化することです。まず、何かの勉強で一区切りついたとします。勉強に限らず、本を読んだり講演を聴いたりしたときも同じです。そのときに「何が書いてあったか」とか「何を言っていたのか」を思い出してみる作業をしてみましょう。


これをやるかやらないかで、受験生なら合格不合格、社会人なら仕事のできるできないという、決定的な差がつきます。このあたりを要領よくまとめているのが「最短で結果が出る超勉強法」です。良書です。


ついで大切なのは、一日の勉強の中に必ず復習タイムをとることです。昔やったことをおさらいする時間を必ず作る。


これも口で言うのは易しいですが、実行している人は本当に少ない事柄です。


たとえば、かなりできる人でも「一度読んだ本は再読しない」と公言している人がいます。一読して覚えられることには限りがありますから、そういう人は、読んだ内容のほとんどを忘れているのと同じです。


学習心理学では、読む時間と、それを暗唱する時間き割合が1:4のとき、最も効率が高いことが示されています。実際の勉強ではここまで思い出す時間をとるのは難しいとしても、折に触れて、読んだことや訊いたことを思い出す練習をしておくかどうかが、知識の定着に決定的な差を生みます。



最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)

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今日の名言

「彼は最高の雄弁家であり……教え、楽しませ、聞き手の心を揺さぶる」――キケロ

目次

プロローグ 本当のところ、どの勉強法がいちばんいいのか?
第1章 ベストセラー勉強本の「ここはイイ!」「ここはザンネン!」
第2章 本当に使える「読書術」はこれだ!
第3章 「集中力」を高める方法はこれがベスト!
第4章 「記憶力」を高める方法はこれがベスト!
第5章 「試験合格」に的を絞った勉強法はこれがベスト!

できるビジネスマンのための「本当に使える」勉強法 (洋泉社BIZ)

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