第473冊目 本田直之 人を動かすアフォリズム90 仕事、人生の活路が開ける 本田直之/著

本田直之「人を動かすアフォリズム」90

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  • シンプルに生きれば自分が見えてる

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「他人に責任転換をしても、その問題から逃れることはできない。自分の責任を投げ出すことは、人生のコントロールを放り出しているにすぎない」――ブライアン・トレイシー


この言葉は、私が「外部要因思考」と呼んでいる思考を否定したものです。外部要因思考とは、自分の置かれている状況を外部要因のせいにしてしまう思考のパターンです。


例えば、会社の売上が伸び悩む、経営がうまくいかないといったことを01年頃であればネットバブル崩壊のせいにしてしまうとか、現在であれば、金融不況のせいにしてうまうとか……こうこう考えている限りは成果は上がりません。私は、現状があるのは常に自分のせいであるという、「内部要因思考」に転換することから前進があると思っています。


ブライアン・トレイシーは、先の言葉に続けて、「責任をとれない人は、自分が犠牲者であるかのようにふるまいがちだ。だが、そんな人は力強さや革新的な思考とは無縁の〝人生を諦めた消極的な人〟である」と語っています。


そして、ビジネスに限らず人生を貫く成功の秘訣を、彼は〝良い習慣を身につけること〟であると述べています。その理由は、「あなたの行動のほとんどすべて、少なくとも九十五パーセントは、あなた自身の習慣によって決まっている」からです。


私は習慣化こそシンプルシンキングの核心であると考えています。何事も習慣化してしまえば、そのつど考えこんだり無駄な努力をせずに、成果を持続的に出し続けることが可能になります。


しかも、習慣化とは、「すべて後天性である。幸いにも悪しき習慣はあとから取り除くことができるし、かわりによい習慣を身につけられる」と彼も言うように、才能やセンスなどとは無縁で、誰にも等しくできることなのです。


かくいう私もどうすれば習慣化できるのか、身につけるまでは試行錯誤を繰り返し、一生懸命にトライします。ですが、一旦習慣化してしまえば、それ以降、具体的な作業などは条件反応となるので、大した努力は必要になりません。



人生を幸せへと導く13の習慣

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第2章 パーソナルブランディング
第3章 脳科学を活用する
第4章 スポーツマネジメントに学ぶ
第5章 中国の古典に拠る
第6章 偉大なる人物の言葉
第7章 ドラッカーの言葉
第8章 商人の思想
第9章 コミュニケーションスキル上達のために
第10章 シンプルシンキングの方法

本田直之「人を動かすアフォリズム」90

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