第383冊目 仕事は、かけ算。 20倍速で、自分を成長させる 鮒谷周史/著

仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分を成長させる

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みなさんは、自分への『質問力』というものを意識されているでしょうか?
じつは質問力の差によって、最終的に仕事の成果が大きく変わってしまうのです。


質問力において鍵となるのは、質と量です。たとえば儲かっている経営者と、そうではない経営者では、この質問の質と量がまったく違います。


苦しい苦しいと言っている経営者は、自分にこんな質問を投げかけます。「何が原因で儲かっていないのだろう。社員が悪いのか、為替が悪いのか、原油高が悪いのか、政治が悪いのか……」


このように、「できない原因、やれない原因」にフォーカス(焦点を当てて)して質問して、しかもその原因を他者に求める傾向があるのです。


じつは、この質問はあまり効果がありません。たとえ答えが見つかって責任の所在が明らかになったとしても、他者にそれを改めさせることができるかどうかは、また別の話ですから。


一方、利益を出している会社の社長は、「どうしたら、もっと利益を生み出すことができるのか」「どうしたら、このピンチをチャンスに変えることができるのか」というように、『欲しい結果』に焦点を当てて、自分自身に質問を投げかけます。


良いときも悪いときも、その状態からさらにプラスのほうに持っていくために、「自分はどうするべきか」という視点で質問を作るのです。


また、あまり語られることはありませんが、質問の量も大切です。パフォーマンスの高い人は、結果に焦点を当てた質問を大量に自分に投げかけて、その答えが返ってくるまでの一連の流れを、自分の中で自動化しているようにも感じます。


何を見ても、何を聞いても、何を経験しても、「自分はどうすればさらによくなるだろうか」という質問を絶えず自分に浴びせかける回路を持っているのです。ところが、結果の出ない人は、行き詰まったひとぐらいにしか自問自答しない。そのため気づかないところで改善の機会を数多く逃していることになります。

第1章 かけ算発想をするだけで突然、成功のサイクルが回り出す―「結果を出す思考」編
第2章 人の半分の時間で、最大の成果を得るためのオキテと習慣―「タイムマネジメント」編
第3章 20倍速で仕事ができるようになる、自分のすごい変え方―「セルフプロデュース」編
第4章 人的ネットワークこそ、かけ算で無限大に広がる―「コミュニケーション」編
第5章 どんな言葉を口にするかで、自分の結果に天地の差がつく―「声に出したい言葉」編
第6章 誰よりも早く成長し続ける自己投資の法則―「インプット&アウトプット」編

仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分を成長させる

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