第347冊目 35歳までに身につけておくべきプロの経理力 児玉尚彦/著

35歳までに身につけておくべき プロの経理力

35歳までに身につけておくべき プロの経理力


「簡単な仕事は私たち中国人に任せて、優秀な日本の人はもっとレベルの高い仕事をしてください」大連のアウトソーシングセンターのハンさん


仕事を選り好みせずに、何でも体験して吸収していこうというチャレンジ精神です。どんな仕事も実際にやってみないと、仕事の大変さも楽しさもわかりません。


そして、わからないことはわかったふりをせずに先輩にどんどん質問していきます。年をとるとだんだん「知りませんから教えてください」と頭を下げることができなくなりますから、教えてもらえるのは若い世代の特権です。


必要な情報を的確に相手に伝えるためには、営業社員と同じようにコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を高めなければなりません。


私の事務所でも紙の書類をファイルしておくのうやめて、スキャナーで取り込んでPDFにするようにしました。やってみて実感したのですが、情報の管理がすごく楽になったのです。


会社に貢献する経理社員は、経理の強みであるを会計スキルを、試算表を作る仕事に使うのではなく、アウトプットを分析する仕事に使います。


経理に一番不足しているのが、見てもらうための努力です。経理が、どんなにすばらしい経営分析をしても、その結果を聞いてもらえなければ一銭の価値もありません。

序章 経理は中国へ―経理業務はこんなに変わった!
第1章 経理力の磨き方
第2章 「改善力」―IT活用スキル/事務作業を捨てる技術
第3章 「分析力」―現状を把握するスキル/異常値を発見する技術
第4章 「報告力」―わかりやすく伝えるスキル/情報を共有する技術
第5章 「予測力」―将来に備えるスキル/資金を計画する技術
第6章 経理のキャリアアップ戦略

35歳までに身につけておくべき プロの経理力

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