第３４４冊目 税理士試験 戦略的学習法と合格体験記集 ２００３ ＴＡＣ合格の秘訣編集部／編

合格の秘訣 税理士試験〈2003〉―戦略的学習法と合格体験記集

　

清川美保子さん　３５歳

理論対策について、

税理士試験で一番つらいのは理論暗記であることは言うまでもありません。理論は夜中に書きながら暗記して、いったん睡眠を取ると翌朝半分くらいは定着しました。再び夜中に覚えて、睡眠を取ってから、だいたい覚えたところで、口で唱える方法に移行させます。

書くだけでは効率が悪いし、口で言うだけではいざというときになかなか書けないものです。両方をバランスよく取り入れ、睡眠のタイミングを計りながら、繰り返すことが大切です。

理論のもう一つの悩みとして、書くことが遅いことが挙げられます。早口でそらんじることができるにもかかわらず書くのが遅いと感じるならば、ボールペンを変えましょう。

試験当日、理論は４０分なら４０分で、必ず一度決めた時間で打ち切りましょう。戻れたらラッキー。理論でなきないより、計算ができなかったほうが、厳しい結果になってしまう可能性が高くなります。

福井敦さん　３９歳

戦略的受験計画の薦め

５回の受験で通算９戦５勝４敗のうち、３敗は最初の２年間で喫しているものです。つまり、税理士試験を甘く見ていた結果だったわけです。誰でも開始当初はどの程度勉強したらよいのかわかりません。目安になる科目別の必要勉強時間数や受験者経験談なども参考になりますが、さまざまな意味での個人差が大きいので明確に知ることは難しいでしょう。また、人間誰しも少しでも楽をしたいものですから、最小限の努力で最大限の結果を求めたがるものです。

結果、やはり痛み（不合格）をもって知るしかないという結論に達します。ただ、傷を浅く済ますために不合格という結果を厳粛に受け止め、自分に何が足らなかったのか、どこが弱点なのかを冷静に分析して翌年以降の糧とすることができれば長期戦の税理士試験にとっては、挽回はいくらでも利くと思います。

大切なことは、反省すべき点は速やかに改善し、いかにその後の受験計画に役立てるかであり、まさに七転び八起きです。

第１章　税理士について知っておきたいこと（税理士の仕事って何だろう？
社会に求められる税理士の役割って何？）
第２章　税理士試験合格への手引き（よくわかる税理士試験のしくみ
試験科目の特徴をつかむ）
第３章　戦略的学習法で合格を勝ち取る（短期合格を目指すなら
ズバリ！戦略的学習法とは？）
第４章　合格者の声―体験記（これが私の税理士試験突破法
受験専念の学習法
会社や家庭との両立法
通信・衛星講座の利用法）
第５章　受験生活を１０倍効率アップさせる！税理士試験「虎の巻」

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