第331冊目 「頭のいい人」より「感じのいい人」 人から好かれる「笑顔の技術」 /門川義彦/著

「頭のいい人」より「感じのいい人」―人から好かれる「笑顔の技術」

「頭のいい人」より「感じのいい人」―人から好かれる「笑顔の技術」


コミュニケーションの主役は「笑顔」です。


僕は、笑顔研修の実践編で、受講者ひとりひとり笑顔をビデオやデジカメで撮影しています。みなさん、少し緊張気味ではありますが、自分なりに笑顔を向けてくれます。でも、あとで再生して見た感想でいちばん多いのは、「自分で想像していた笑顔よりも、まったく笑顔度が低い」とか「笑顔に見えない」ということです。


自分としては笑顔になったつもりでも、歯が見えていない、口角が上がっていない、アイコンタクトがないなど、形が笑顔になっていないと、相手には伝わりにくいものです。笑顔は伝わらなければ意味がありません。


笑顔は習慣です。慣れれば自然に笑顔になれますが、最初は意識して笑顔をつくったほうがいいんです。よい形が習慣になるまでやりましょう。


ふだん僕たちは、さまざまな場面で人から笑顔をもらっています。もしかすると、心からの笑顔ではないかもしれないですが、受け取る側からすれば、冷たくあしらわれたり、暗い顔をされるよりははるかに気分がよいものです。たとえつくり笑顔だとしても、笑顔がないよりはよっぽど人に安心感を与えるのです。


笑顔の基本は口角を上げることです。見本は「スマイルマーク」です。あんなふうに口角をしっかり上げるだけで、笑顔のわかりやすいサインになります。


笑顔きの口元のポイントは、口角を上げること。そして口角を上げるとき、忘れないでほしいのが「歯を見せる」ことです。この2つさえできれば、笑顔の口元はパーフェクトになります。


長年の笑顔研修を通してわかったことは、「歯コンプレックス」の人がとても多いということです。ふだん会話をするときも、歯並びを気にして口元を手で隠す人がいますが、僕から言わせれば、なんんとももったいないことです。その人らしさがなくなってしまいます。そのうえ、歯並びのために笑顔までできないとしたら、「一生の損」です。もし僕だったら矯正します。そして心おきなく笑顔でいたほうが、人生楽しいじゃないですか。

はじめに 頭がよくても感じがよくないとダメ(ていねいに理路整然と失礼なことを言う人たち
東大卒でも感じがよくないと就職できない ほか)
1 「感じのいい人」になるための笑顔の技術(「感じのよさ」は笑顔から
感じのいい人に学ぶ笑顔の法則)
2 あなたらしい笑顔をつくるトレーニング(笑顔のつくり方-形編
笑顔のつくり方-心編 ほか)
エピローグ 人を笑顔にする笑顔のために(自分の顔は自分で見られない
笑顔は相手のためにある ほか)
おわりに 笑顔は習慣、幸せのクセづくり(子どもには、成績より笑顔を
笑顔(EGAO)化計画のすすめ)

「頭のいい人」より「感じのいい人」―人から好かれる「笑顔の技術」

「頭のいい人」より「感じのいい人」―人から好かれる「笑顔の技術」