第327冊目 レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則 /本田直之/著


「時間割」のある生活は快適


生活をパターン化する、「時間割」をつくるなどと言うと、窮屈でつまらない、そんな堅苦しい発想でいい仕事などできるわけがない、と思う人もいるでしょう。しかし、それは大きな誤解です。


私が「時間割」をつくって「パターン化」した生活を提案するのは、それがラクで快適なスタイルだからです。


たとえば私は、夏は朝5時、冬は6時に起きます。長年そうなので、体が慣れてしまい、目覚ましがなくても、なんの苦もなく起きることができます。起きたらまず入浴&読書、次は朝食、次は……と、やることが決まっているので、頭も体も自動的に動いて、ムダな思考や行動が入る余地がありません。


また、夜は人と会ってお酒を飲んでいることが多いのですかか、朝が早い分、夜は早々に眠くなります。親しい知人などは、「眠そうだから帰ったら?」と解放してくれます。ときには楽しくて2次会、3次会とつき合い、深夜に帰宅することもないわけではありませんが、それでも翌朝5時半ごろには目が覚めていまいます。そのまま起きてしまうと、さすがにその日は睡眠不足で調子が悪い。かといって起床時間をずらすと、入浴と読書の時間を削られてしまうので、それがストレスになります。


結局、夜は遅くとも12時には就寝できる時間に帰宅するのが、自分にとって最も快適なペースだと体が分かっているので、無理をしなくても切り上げることができます。

食事の時間も同様です。朝食は7時ごろにとらないと力が入らないし、昼は11時半に食べないと気持ちが悪い。そして夜の会食は7時からです。


食事には、単に空腹を満たすだけでなく、リラックスしたり、脳を休ませたりという意味もあります。それを1日のスケジュールの中でパターン化することで、頭と体のリズムを保つことができます。

プロローグ あなたがいつも忙しい理由
第1章 時間も「投資」で増やす時代
第2章 成果はスケジューリングで決まる
第3章 仕組み化・パターン化の絶大な効果
第4章 「Doing More With Less」の哲学
第5章 時間密度を高める「チリツモ」技術
エピローグ 人生という時間投資