第320冊目 アナウンサーになる! 永井譲治/著

アナウンサーになる!

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本校では来航時に、カメラの前で一分間の自己紹介と、短い原稿を読んでもらいます。生徒たちを録画したビデオテープは莫大な数に上ります。何ヶ月かしたあと、そのテープを見ますと驚異的に変わっているのがわかります。本人が驚くくらいです。


毎日カメラの前でしゃべる。人は普通、このようなことはしません。自分の話している姿を自分で見るというのはとても効果的です。日常生活では客観的に自分自身を見つめることができないからです。最初は、誰もがカメラの前に座ると目が鋭くなります。笑顔でしゃべる人はほとんどいません。


回数を重ねると、発声や発音が矯正できるだけでなく、表情も豊かになっていきます。話を内容も深まります。「継続は誰でもアナウンサーにする」と信じています。


普段の発声や発音、滑舌、アクセントの練習、カメラの前で原稿読みやフリートーク、新聞を読むこと、その一日のことで自己紹介ができるよう、経験したことや、感じたことを書き留めるなど、何でも継続していくことが大切。


自分より目上の人と、敬語も含めて円滑な会話ができるようにする。自分の話に夢中で相手の話を聞かないなど、じつは会話になっていないことに気づかないことが多い。


昨今、アナウンサー受験者の写真撮影代が20万円を超えることは少なくありません。


よくよく考えてみると、私たちの日常生活の中では、音読する機会は意外と少ないものです。せいぜい、小学校の国語の授業くらいでしょう。日ごろ、新聞や雑誌、小説やエッセイを声に出して読む人はまずいません。


第一印象は、身だしなみと挨拶と笑顔できまります。


アクセントは、入社してからでも遅くありません。その前に直すのがいちばんですが、わたしがアクセント辞典でひとつひとつを調べるようになったのは、アナウンサーになって必要に迫られてからです。練習原稿全てのアクセントを調べ、書き込んでいました。アクセントを気にするあまり読みが変になったり、つかえてしまうこともありました。でも「環境」のおかで、日常会話のアクセントも間違えるとすぐに注意してもらえました。宮崎宣子


私は先生のところに通うまで、コツコツとやりタイプではなかったのですが、発声練習だけは毎日やろうと決め、10分でも20分でも時間を取るようにしていました。倉見慶子

1 アナウンサー試験の実際、心がまえ(適性とは何か
狭き門 ほか)
2 アナウンサー受験の突破口、自己PR(エントリーシートの工夫
写真は雄弁に物語る ほか)
3 アナウンサー採用試験、受験マニュアル(エントリーシート
印象のよい身だしなみ ほか)
4 アナウンサー受験、それぞれの奮闘(松山桃子(福井テレビジョン放送(株)嘱託アナウンサー)
日置礼華(海外リポーター) ほか)
5 アナウンサーへの道(心ある言葉を放つ
話すこと=愛情 ほか)

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