第319冊目 ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本 このテクニックと工夫で脱!話しベタ /羽田徹/著

ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本 (DO BOOKS)

ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本 (DO BOOKS)

一流のスポーツ選手が、誰よりも準備を怠らないのと同じで、すばらしいスピーチも準備段階で決まっているようなものです。


また、本番に入る前にはスポーツ選手は必ずストレッチをしますが、これは人前で話すときにも有効です。本番前は、筋を伸ばしたり体をほぐしたりします。そうすることで、体の緊張が取れリラックスできます。


そして、もうひとつ大事なのは、顔の準備体操です。顔も筋肉でできていますので、ほぐす必要があります。大きく口を動かし、「タラリルレロラロ」と声で出します。声に出せないところでは口だけは動かします。


最初は無理やりでも構いませんので、笑顔で話す訓練をします。たったそれでけで、声が明るく響くようになります。


私は、人前で話をするときは、まず笑顔を作ります。不思議なもので、自分が笑顔になると、見ている人たちの表情も和らぎます。自分が緊張していると、見ている人も緊張した顔つきになります。その緊張した顔を見て、さらに自分も緊張するという悪循環に陥るわけです。


人の潜在意識は面白いもので、自分は仕事ができる人間だと思えば、立ち振る舞いや言動も、できる人間のようになっていくのです。そうすると、周りの評価も高まり、大切な仕事を任され、本当に仕事ができる人間になっていくのです。


技術は1度身につけると揺るぎない財産になります。


アナウンサーや声優さんは年を取っても声が変わりません。通常、年を取ると声がしわがれたり低くなったりと、変わってしまいますが、これは筋肉が衰えるからです。


話しているときの印象が暗くなりがちの人には、いつも言っています。
「語尾笑顔で!」
語尾を笑顔にするだけで、印象がパッと明るくなります。


腹式呼吸で息を吸ったら、声を出す代わりに、細かい息を「スー」と吐き続けます。このとき、息の量を一定に保ち、息がぶれない様にするのが大切です。私は、プロになる前には、この練習を四六時中やっていました。

基礎編(苦手意識からの脱却!スピーチ前にこの基本)
初級編(ラジオDJの会話術に学ぶ
スピーチの達人になる第一歩)
中級編(人を惹きつける話し方
場面別スピーチ術)
上級編(ステップアップ!これであなたも達人です)
付録 解説付きスピーチ見本例

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