311冊目 ベスト・パートナーになるために /ジョン・グレイ/著 大島渚/訳

女性が自分の悩みや問題について話をすると、男性はほとんど本能的に解決法を押しつけようとしてくる。女性からすれば、そんなことよりもただじっくりと話を聞いてもらい、やさしくなさぐさめてもらいたいだけなのに、充分に話を聞いてあげる前にアドバイスを与え始める。

男と女はまったく同じ言葉を口にしていても、それが意味しているところが同じとは限らない。

男性は、女性から命令口調でものを頼まれると、いい反応を示さない。たとえ、相手の要求どおりのことをしてあげようと思ったいたとしても、彼女の態度がありりにも強硬であれば「NO」と応えてしまうのだ。

どんな男性でも、好きな女性とついあい始めた頃には、そのようなきくばりをいつもわすれなかったはずである。しかし、相手の心が自分に傾いたことを確信すると、たちまち安心してしまう。女性が2人の関係において本当に望んでいる「小さな幸せ」を積み重ねることを、すっかり忘れてしまうのだ。

小さな愛情表現のアプローチ

  • 彼女の外見、ファッションなどを絶えずほめるように心がける。
  • 1日4回は、彼女を軽く抱きしめる。
  • 毎日、最低2回は「愛しているよ」と言う。
  • 彼女が誰かと摩擦を起こしたら、彼女の側にたって対処する。
  • 一緒に行動する時は、必ずドアを開けてあげる。
  • 何かをしてもらったときは、必ず声に出して「ありがとう」と言う。

1章 男と女は違う星からやってきた-男は“受容”を、女は“共感”を求めている
2章 「男は単純で、女は複雑」は本当か-男は“調停屋”に、女は“教育委員長”になりたがる
3章 男は分析して満足する、女は話してすっきりする-言葉が愛を生む、憎しみを生む
4章 相手の気持ちを上手に“翻訳”してますか?-男と女がうまくいく“究極のルール”
5章 男の恋愛観、女の結婚観-この“小さな気づかい”が、彼を男らしい気分にする
6章 男に自信をつける“女のひと言、会話の仕方”-“男のやさしさ”を上手に引き出すテクニック
7章 “二人の愛”をさらに深める心理法則-男と女の“愛情のパラドックス