第307冊目 続ける力 仕事・勉強で成功する王道 /伊藤真/著

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書)

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書)

私が2度のペン習字体験から学んだのは、続けるためには強い動機があるだけでは不十分、やるべきことをできるだけ少なくして、退屈さのハードルを下げる必要かあるということです。

私は勉強を始めた受験生には、「毎日3時間の勉強を2年間続ければ、合格に必要な知識は身につきます」と、まず明確に数字を示します。

すべての短期合格者に共通するのが「基本を大切にして繰り返し勉強する」という点です。

将来の自分、なりたい自分をできるだけ具体的にイメージするのは、とても重要です。そうすると、「ゴール」だと思っていた合格は、たんなる「通過点」にすぎないとわかるからです。自分はこういう人間になるのだから、合格はただの通過点、受かることになっているんだ、と思えるようになります。

ラグビーの選手は敵にタックルするとき、相手の1メートル後方をターゲットにして飛び込んでいくそうです。

「やればできる、必ずできる」「最後まで絶対にあきらめない」――これも、私が伊藤塾を立ち上げて以来、毎日のように言い続けてきた言葉です。

「やればできる、必ずできる」とは、裏を返せば、「やらなければできない。だから毎日しっかりやれよ」という厳しいメッセージでもあります。

合格した人はみな、「塾長の言うとおりでした。本当に、やればできるんですね」と感激して言います。ただそれは、合格したから言えることでもあります。目標も問題意識も持っていなければ、ふつうは、聞き流してしまう言葉かもしれません。

スランプに陥りそうなときには、「部分的な問題を全体視しない」「短期的な問題を永続化しない」という2つのポイントを、ぜひ自分に言い聞かせて欲しいと思います。そのような内容をノートやカードに書いておいて、最近元気がないなと思ったときに、見るようにするのも効果的です。

あなたの中に眠る「続ける力」を引き出すヒント
司法試験界のカリスマ塾長が、脱・三日坊主のコツを伝授。
 
試験、スキルアップ、人間関係「コツコツ続けること」こそ成功への最短ルートだ!
◆やるべきことを絞り込み「単純で退屈なこと」を減らす
◆新しいことを始めるときは「歯磨き化」を目指す
◆やる気は「上げる」より「下げ幅を小さくする」ことが大事
◆ネットの書き込みは読まない、近づかない
◆ 計画は実行できなくても「立てる」ことに意味がある
◆迷ったら自分がワクワクできるほうを選ぶ

続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書)

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