第302冊目 すぐに稼げる文章術 /日垣隆/著

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

わかりやすい文章とは、福沢諭吉のように、女中さんに読み聞かせてもわかる文章だと思います。魅力的な文章とは、年の功や体験に根ざしたものとしか言いようがありません。

私は人の話を聴きながらノートを取るとき、さも一生懸命相手が言っていることをメモするふりをして、実は自分の考えを書いていたりします。ノートの左側のページページには、相手の話を聞きながら思いついたこと、自分の頭から出てきたことを書く。右側のページには、相手の話で忘れてしまうかもしれないこと、おもしろかったことや参考になったことを書きます。

読者を飽きさせない工夫は、ライターにとって優先順位の第1位に属することです。ひと言で言うなら、「書き手がどういう球を投げてくるかわからない」と相手に思わせることを心がけましょう。書き手にあるテーマを投げかけたら、どう返ってくるか予測がつかない。そう読者に思わせることが重要なのではないでしょうか。

「本棚一冊分の資料がたまれば、確実に単行本になる」

これはあまり大きな声では言えませんが、文章を書く際にやたらと全力投球はしないということも大切です。1回ですべて書ききろうなどと思ったら、ろくなことがありません。むしろ腹八分目で、余力を残して終わるくらいがちょうどいいのです。文章を書く際に完璧に期すのは、締め切りを守れなくなる最大の要因ですよね。ブログなどでも毎回完璧を期していたら、続かなくなってしまいます。

インパクトのある文章の正体とは、読んだ人の約3割から反発を招く文章だと考えてください。

何かでお金を取ろうと思ったら、目安として最低1万時間はやり続けなければならない

  • 一見くだらないことはまじめに書く
  • 難しいことは易しく書く
  • 易しいことは深く書く
  • 深いことをおもしろく書く

第1章 「どう書くか」より「どう読まれるか」
第2章 「初級編」こんな悪文を反面教師に
第3章 「中級編」実務文はこう書けば生まれ変わる
第4章 「上級編」ネットで生き残る智恵
第5章 発想の訓練法
第6章 こうすれば稼げるQ&A
第7章 文章で稼ぐための必読33冊

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

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