第282冊目 思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術 現役弁護士が書いた /谷原誠/著

思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術―現役弁護士が書いた (DO BOOKS)

思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術―現役弁護士が書いた (DO BOOKS)

依頼者に有利な結果を得るためには、感情的に言い争うことなく、常に冷静に交渉する方法がもっとも効果的であることを学んだのである。

交渉において意識しなければならないことは、「交渉は勝ち負けではなく、ただ、自分の抱えている問題を解決するだけ」ということだ。

交渉では、決して感情の世界に足を踏み入れてはならない。

交渉における服装で気をつけるべきことは、相手に誤解されないことである。しかし、だからといって、無理に高級なスーツを着る必要はない。自然な身なりをすることである。

何ごとも事前の準備が大切だが、交渉においてもこれがあてはまる。

手形は、6ヶ月以内に2回不渡りを出すと銀行との取引が停止され、事実上倒産する。

交渉においては、交渉が決裂したときに取り得る、別の選択肢を用意しておかなければならない。

交渉の前にすべきことは、「絶対にノー」という項目を決定しておくことである。

交渉相手の立場に立つと、なすべきことが見えてくる。

「自分が主張を展開するのは、相手が話すことがなくなってからでよい」

「ノー」を「イエス」に変えることはたやすいが、いったん「イエス」と言ってから、あとで「ノー」に変えることはきわめて困難である。


交渉の途中で、感情の波に押し流されそうになることがある。相手から侮辱的にことを言われ、カーッとなってしまうこともある。そのようなときは沈黙することだ。

1章 交渉の基本的な考え方(「裁判に勝つ」=「人生に勝つ」ではない
自分の主張だけするとどうなるか ほか)
2章 交渉の手順(準備は、事前に入念に
まず、自分自身でブレーンストーミングしてみる ほか)
3章 交渉をコントロールする(脅しは、無視するか利用する
脅しを利用するクロスカウンター ほか)
4章 相手の自尊心を尊重して説得する(弁護士は依頼者を説得し、相手方と交渉する
議論で人を説得するには条件がある ほか)
5章 相手の心理を利用して説得しよう(質問するだけでも説得できる
相手があなたを好きになれば、相手は言うことを聞いてくれる ほか)

思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術―現役弁護士が書いた (DO BOOKS)

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