第264冊目 君主論 悪の人心掌握の知恵150 /ニッコロ・マキアヴェッリ/著 野田恭子/訳

君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150 (East Press Business)

君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150 (East Press Business)

すべての人間が善良ならば、約束を軽んじるのはいけないことだろう。だか、人間というのは約束を守るとは限らない卑怯な生き物だから、あなたも守る必要はない。

どうしてもどちらかを選べといわれたら、人間は恐れている相手より、愛する相手を傷つけることを選ぶ。

君主はけちと言われても、あまり気にしてはならない。

君主は民衆を味方につけておかないと、危険に陥ったときに手の打ちようがない。

残酷な行為は一気にやってしまうこと。そうすれば、相手はやがて受けた苦しみを忘れていき、さほど恨みをかわずにすむ。逆に、恩恵は小出しに与えること。そうすれは、じっくり味わってくれる。

君主は怖がられなければならないが、愛されない場合も、少なくとも憎まれないようにすべきである。

自分の財産を気前よく与えたりすれば、自分の首をしめることになる。

君主は人の不興をかうようなことは誰かに任せ、人気をとれることはしっかり自分でやるべきである。

可能なかぎり善の道をはずれるべきではないが、必要なときのために悪の道も知っておくべきである。

世の中を見れば、偉大な業績を成し遂げた君主が、実は約束を軽んじていたり、人をあざむく悪知恵に長けていたりする。そして、最終的には、そういう者がまっとうな者に勝つ。

君主は残酷と言われるより、情け深いと言われたほうがいい、ただし、情けの使い方を誤らぬよう注意しなければならない。

君主は必ずしもありとりあらゆる美質を備えている必要はない。ただし、あたかも備えているかのように見せることは大切だ。

1 覚悟を決める
2 賢くなる
3 信頼される
4 結果を出す
5 権力を守る
6 勝者になる

君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150 (East Press Business)

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