第240冊目 意思決定力 「決断」を仕組み化する55のルール 著者/訳者名 本田直之/著

意思決定力

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用意するものは、紙とペンだけ。

真ん中に線を一本引き、左側にプロ=メリット、右側にデメリットを書いていきます。

たとえば「クランアントの要求にどう対応するか?」という際、「こんな筋の通らない要求は受け入れられない」と突っぱねるという選択肢があったとします。そうしたら、プロの側に「無用な取引をせずにする」「まったく儲けが出ない取引を回避できる」「クライアントのイエスマンではないという姿勢を見せることで、部署の士気が上がる」といったメリットを書きます。

コンの側には「担当者と関係が悪化する」「売上げの大きな割合を占めるクライアントを失う」「良くない評判が業界全体に広がるかもしれない」といったデメリットを書きます。

2つ3つではなく、ちっとしたことでもいいので、ありとあらゆる想定できるすべてのプロとコンを書き出すことが重要です。

わたしは日常、パソコンをフル活用していますが、プロコンをやる場合はたいてい紙に、フリーハンドでどんどん書いていきます。手を動かすことでだんだん冷静になり、思考の活性化していくのです。

できり限り客観的に意思決定するためには、プロコンのうち「コン」のほうを徹底的に追求することが大切です。

できる限り意識的に、矢面に立ちましょう。

1 なぜ今こそ「意思決定力」が必要なのか?
2 大前提となる「基本ルール」を理解しているか?
3 「情報のインプット力」を鍛える
4 インプットした情報から、「選択肢」を抽出する
5 「シミュレーション力」を鍛え、意思決定する
6 意思決定で失敗しない、「リカバリー力」を蓄える
7 毎日のトレーニングで「意思決定力」を鍛える

意思決定力

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