第214冊目 著者/訳者名 バルタザール・グラシアン/著 野田恭子/訳

賢く生きる智恵 (East Press Business)

賢く生きる智恵 (East Press Business)

量より質を大事にしよう。すぐれた特性は量ではなく質に宿る。価値のあるものはいつもわずかで貴重であり、価値の低いものは大量にある。
遠回しな言い方を日頃から覚え、使いこなせるようにしておこう。これは人間関係にきわめて役に立つ。

友人は選ぶべきだ。どれくらい好意をよせてくれるかだけでなく、その洞察力にも注目し、経験と運の試練を経て選ばれた人だけを友人としよう。

相手に応じて態度を変えよう。さまざまなものに姿を変える海髪プロテウスの思慮深さを見習おう。

良いときに悪いときの備えをしておこう。夏のうちに冬の備えて蓄えておくのは賢明なことであり、あとが楽である。

大げさなことは言わないようにしよう。事実をゆがめたり、自分の理解を混乱させたりしないためにも、それは大切なことだ。

愚かな行為自体が愚かなのではない。愚かな行為を隠そうとしないことが愚かなのである。

人は中身だけなく見かけもだいじだ。ものごとは、それが何であるかより、どう見えるかで決まる。有能であり、なおかつ有能に見せる方法を知っていれば、その人は普通の倍有能だということになる。

1 賢く生きる
2 人とつきあう
3 自分を高める
4 世の中を渡る
5 品格を持つ
6 信頼される
7 良い仕事をする
8 良い人生を過ごす
9 成熟する

賢く生きる智恵 (East Press Business)

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