第210冊目 「残業ゼロ」の仕事力 著者/訳者名 吉越浩一郎/著

「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力

人間の仕事のキャパシティは、「能力×時間×効率」で決まります。

私の考えは「優先順位を考えたり、スケジュール表を作ったりするひまがあるなら、その間に仕事の一つでも片付けたほうがいい」というものです。

「せっぱ詰まらないとなかなかやる気が出ない」というのは多くの人がもつ自然な感情です。だから、デットラインつきの仕事を次々と与えて、常にせっぱ詰まった状態を作ってあげる、そうすればスピードは嫌でも上がっていきます。

ちなみに、書類などのファイリングも仕事の案件ごとに分けるのではなく、デットラインで整理するのがいちばんいいと思います。

「大きな問題に真正面から向き合って、一気に解決を図る」というのは、たいへんな労力を必要とするわりにそれほど成果が出ない。

目的地までいちばん速くたどりつくためには、立ち止まらないことです。

問題は根っこは深いことろでつながっている。放っておけば手に負えなくなるが、根深い問題とのつながりを切れば表面的な問題は簡単に解決できる。

自慢じゃありませんが、私はオリジナルに対するこだわりもなければ、他社の事例を真似ることにもまったく抵抗がありません。真似だろうがなんだろうが、それが自分の会社にとって役に立つことなら、どんどん取り入れるべきなのです。ちなみに、私はこの考え方を「TTP(徹底的にパクる)」と名付けて、今でも仕事の信条の一つにしています。

第1章 御社の残業がなくならない理由
第2章 問題はとにかく「分けて」考える
第3章 次に「会議」を変えていこう
第4章 「残業ゼロ」の達成まで
第5章 「速くて強い」チームの作り方
第6章 「仕事の常識」はこれだけ変わった
第7章 本当のワークライフバランス

「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力