第187冊目 問題を見抜き、先回りし、手を打つ! これがあなたの仕事に革命を起こす「察知力」著者/訳者名 谷原誠/著

「自分の能力がどれくらいか」「自分に求められていることは何か」「自分が今、やるべきことは何か」―能力を高めるには、まず、〝現状〟を正確に把握する必要がある。

できる人ほど、できないことをよく知っています。

「直感」の精度を高めるために一つ重要なポイントがあります。それは、願望と直感を混同してとはいけないこと。

最短時間で結果を出す勉強法
①問題提:受験当日、合格レベルの知識がすべて頭に入った状態にするにはどうすればいいか。
②仮説:毎日、7科目すべての教科書を同時並行で繰り返し読む。なぜなら一日一科目ずつ勉強していくと、7科目目を勉強しているころには最初に勉強したところは忘れてしまうからだ。これは、読むスピードを上げていけば可能ではないか。
③証拠:教科書を見ながら過去問を解くと合格ラインに達する。また、かつて大学受験時、同じ参考書を繰り返し勉強すると、2度目、3度目になるにつれ、処理すぴーどが向上した。
④論理:仮説と証拠は矛盾しない。
⑤直感:これはイケる! できるかどうかは努力次第だ!

物事の一番重要なことは、「発見」するのではなく、「当たりをつけて」から、「絞り込んでいく」ものです。

問題の核心に迫るには、「当たりをつける(仮説を立てる)」ことから始め、それを「絞り込んでいく(仮説を消去する)」ことで達成できる。

人は質問されたり、問題を設定されたりすると、条件反射的にそれに答えようとしてしまうものです。

私たちは見ようとするもの(関心のアンテナを立てているもの)しか、見ることができないのです。

「どんな小さなことも、人間の運命を決定づけてしまうかもいれない『つまらない』ことの中にこそ、神様からの贈り物が隠されている」アンドリュー・カーネギー

「チャンスがない」のではなく、「探していない」のではないだろうか。

人は苦痛を感じてから、まわりを見回し、解決策を探す。だがここには、2つの落とし穴がある。
①苦痛を自覚しない場合、あるいは苦痛が小さい場合、それを解決しようと思わない→知らない間に損をする
②苦痛がない状態では、まわりを見回さない→隠れたチャンスを見つけることができない

自分の役割は何なのか―これは、仕事で成功するために欠くことのできない視点です。

1章 「何にピンとくるか」で能力がわかる!―「頭のするどい人」は、この考えができる!
2章 これが、「問題解決」への最短ルート―ものごとの「核心」をズバリ突く力
3章 「チャンス」を必ず生かす方程式―「成功する人」はどこに目をつけているか
4章 「リスク」を瞬時に先読みし、回避する法―悪条件を「芽のうちに摘んでしまう」すごい知恵
5章 相手の「心理」を9割つかむ、うまい方法―見抜き、先回りし、手を打つ!
6章 仕事に生かす最強の「察知力」!―つねに最大成果を上げる「鳥の目」の力