第174冊目 不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意 著者/訳者名 林文子/著

不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意

不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意

問題が起こったときはまずは電話。メールで誠意は伝わらない。

ビジネスパーソンとしてふさわしい言葉使い、それ以前に、一人前の社会人、ちゃんとした大人として常識的な言葉使いを踏まえることは大原則ですが、そのなかにも、いかにもその人らしい?素?の言葉がないと、相手に強く、深く残りません。

人間関係をつくり、育てていくのは笑顔です。笑顔を惜しんでは、絶対にいい人間関係はつくれません。

私は、見知った顔に出会うと、いえ、中華料理店の例でもわかるように、顔見知りでなくても、ほとんど条件反射のように、話しかけています。

会話はキャッチボールです。最初はこちらから話しかけ、ボールを投げたら、次は相手からの返球を待たなければ、キャッチボールにはなりません。それには話しかけた後、一呼吸おくこと。

どきどき自分の言い方をちょっと振り返ってみることも大切です。私は移動中などによく、「あの言い方、こうしたほうが伝わりやすかったかもしれない」とか、「今度はこうなふうに言ってみよう。そのほうがソフトに響きそうだわ」と言葉のメンテナンスを行っています。

家族の話をすると、いっぺんに距離が縮まる。

悩みがありそうな場合は、むしろズパッと聞いてみる。

ときどき、ふらっと話しかける。その積み重ねが固いきずなをつくっていく。

勇気を持って、相手の懐に飛び込む。これだけで、人間関係の悩みの90%はなくなる。

苦手な上司にこそ積極的に相談を持ちかける。

会社で、特定の仲良しグループみたいな関係をつくるべきではありません。

服装など外見でお客様を選別しないこと。

相手の自信のあるポイントをほめる「ほめぐせ」をつけることが大切。

部下にも上司にもだれにでもはっきりと「ありがとう」と言い続ける。

私は、何かをやってほしいと依頼する場合、いきなり、「これをやって」「あれをやって」というようなことはしません。呼んだ相手が部屋に入ってきたら、最初に、相手が喜んでくれそうな一言をかけるのです。
「あら、どこかすっきりしましたね。ダイエットなさったの?」
「あ、わかります? ええ、ちょっとがんばったんです。それに、ここのところ仕事も忙しいものですから」
相手も軽いジャブを打ってきます。でも私はさらりと聞き流し、すかさず、
「私にもダイエットのコツ、教えてくださいね」
と、相手に花を持たせます。こうした、前振りの後だと、
「ところでこの書類、明日の午後イチの会議までにまとめてくださる? 作成した後、12部、コピーをとって」
とけっこう面倒なことをお願いしても、なごやかな雰囲気で、
「はい、頑張ります」
と言うことになります。

第1章 「もう一言」の話しかけで人間関係は変わる―仕事の九割は、人間関係が決める
第2章 人脈を広げる、ちょっとした習慣―「話しコミ」の積み重ねで毎日が変わる
第3章 「ほめぐせ」「感謝ぐせ」をつける―「ほめ言葉」と「ありがとう」が人を動かす
第4章 言いづらいことほど本気で伝える―感謝される「断る・叱る・詫びる」の伝え方
第5章 口下手な人も、こうすればうまく話せる―じっくり聞く、ひたすら相手を受け入れる
第6章 逃げずに真剣に相手と向き合う―深い人間関係を育てると、人生が豊かになる

不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意

不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意