164冊目 課長の会計力 自分とチームが結果を出すための数字の使い方 著者/訳者名 望月実/著

課長の会計力

課長の会計力

会計的思考とは、経営という視点を意識して日々の業務を行うことです。そのために必要なことは、売り上げよりも利益の数字に注目することです。

値引きをすると、商品の販売量は増やすことができるが、利益が減ってしまう危険性がある。原価率80%の商品で、10%の値引きをした場合は、販売数量を2倍以上にしてければ、値下げ前よりも利益は減ってしまう。

広告宣伝費は、タイムリーにシミュレーションをしながら調整することが必要である。

オプションの価格を高めに設定すると値引率が大きく見える。

信用取引が行われると、会計上の利益のほうが手元現金残高よりも早いタイミングで増加するため、「勘定あって銭足らず」といわれる「黒字倒産」が起こることがある。

ビズネスは、「導入期」「成長期」「成熟期」のサイクルで進んでいき、それぞれの段階に典型的なキャッシュ・フローパターンがある。

販売費及び一般管理費は、固定的な性質を持つため、予算と実績の数字を分析することが大切である。

問題は、数字の中にあるのではなく、現実の世の中にある。

購入率を上げるためには、商談の回数を計測したり、お客様の声をホームページに掲載するなどの方法がある。

IT投資を行うときには、システムにどれだけの機能を持たせるかという用件定義をしっかりしないと、コストと時間を浪費する。

「集客数」「顧客単価」「購入率」「リピート回数」の4つの要素を30%ずつ改善することができれば、売り上げを2.9倍にすることができる。

なぜ、課長に会計力が必要なのか
値引きはどこまでしてよいか―売上と利益の関係
資金繰りで困らないために―運転資金の計算方法
“勘定あって銭足らず”を避ける技術―キャッシュ・フロー計算書
儲かるための「コスト」の基本―変動費と固定費
予算がわかれば“会社”が見える―予算の作成
予算を達成するための数字の見方―予算実績分析
勝ち組企業の「儲け力」―利益を増やす発想法
経営の効率とスピードを上げる―ERPシステムとは何か
予算よりプロセスを管理する―未来の管理会計
課長におすすめの経営本

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