第165冊目 財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 著者/訳者名 国貞克則/著

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

財務諸表を作成する一番の目的は、会社の状態を会社の外の関係者に正しく伝えることにあります。

BSの右側は「どうやってお金を集めたか」を表し、BSの左側は「その集めてきたお金が何に投資されているか」、言い換えれば「集めてきたお金がどんな形に変わって会社の中にあるか」を表しています。

「バランスシート」という単語には「均衡」といった意味がある。しかし、会計分野でBalanceという言葉が使われる場合には、通常「残余」とか「残高」を表します。

「債権」というのは「将来お金を払ってもらえる権利」のことです。

同じ業界の同じくらいの規模の会社と比較すると会社の特徴がよくわかるようになります。

戦略作りのひとつのポイントは「捨て去る」ことです。

多くの会社がうまく戦略を作れないのは、「捨て去る勇気」を持てないからだと私は思っています。

まず最初に、「利益剰余金」と「有利子負債」をチェックしよう。一般的に優良企業は利益剰余金が積み上がっていて、有利子負債も少ない。

有利子負債が多い会社が悪い会社とはかぎらない。借入金を利用して積極的に事業を拡大している会社の経営指標はよくない数値になりがちだ。


第1章 財務分析の基本ポイントを知ろう
第2章 まず会社の状況をザックリつかもう 基礎編(1社1期分の財務諸表で「基礎データ」を把握する
同業他社・業界標準と比較してみよう ほか)
第3章 多くの財務3表を見てセンスを磨こう ドリル編(パナソニックvs.三洋電機vs.シャープ―電機業界
三越vs.伊勢丹―百貨店業界 ほか)
第4章 実際に図表を作ってみよう 作図マニュアル編(オリジナルフォーマットの作り方
本書で使ったROEとレバレッジ比率について ほか)
第5章 より理解を深めるための補足(「連結」がわかれば「少数株主持分」の意味もわかる
利益と配当とBSの関係 ほか)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)