第161冊目 経済は感情で動く はじめての行動経済学 著者/訳者名 マッテオ・モッテルリーニ/著 泉典子/訳

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

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私たちは普通、「意識してから行動に移す」と思っているが、じつは「意識する」0.35秒前に脳はすでに活動を開始している。「脳活動→意思→行動」の順だというのだ。

仕事で相手と折衡するときに、メインの話をどのように相手に切り出し、話の展開をどうもっていくかは、だれもが前もって準備していくことだろう。しかしさらに重要なことは、最後の締めである。「本日はお時間をとっていただき、ありがとうございました」の一言が言えるかどうかで印象はがらりと変わる。すべからく、友人や恋人とのつきあいでも同じことである。「終わりよければすべてよし」を忘れずに。

成功すれば自分のため、失敗すれば他人やほかのことのせい。これでは、将来も同じ失敗を繰り返す。つらいことかもしれないが、自分の誤りを認めることが前進の鍵となる。

自己の認識はとにかく甘くなりがちである。プラトンあるいは孔子の態度にならい、自分が知らないことを「知らない」と言うのは、恥でもなんでもなく、明日の自分の成長の糧となる。

1:日常のなかの非合理(頭はこう計算する
矛盾した結論を出す
錯覚、罠、呪い
「先入観」という魔物
見方によっては得
どうして損ばかりしているのか
お金についての錯覚)
2:自分自身を知れ(リスクの感じ方はこんなに違う
リスクとの駆け引き
知ってるつもり
経験がじゃまをする
投資の心理学
将来を読む)
3:判断するのは感情か理性か(人が相手の損得ゲーム
怒れるニューロン
心を読むミラーゲーム
理性より感情がものを言う
人間的な、あまりに人間的なわれわれの脳)

経済は感情で動く : はじめての行動経済学

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