第136冊目 常識の壁をこえて こころのフレームを変えるマーケティング哲学 著者/訳者名 ダン・S.ケネディ/著 金森重樹/監修 池村千秋/訳

常識の壁をこえて…こころのフレームを変えるマーケティング哲学

常識の壁をこえて…こころのフレームを変えるマーケティング哲学

マーケティング、流通、セールスに関する常識はすべて忘れよう。営業時間の常識、商品の売り方の常識、ビジネスの成果の判断基準に関する常識は全部、ゴミ箱に放り込もう。古いルールは、新しい現実や新しいチャンスには通用しない。必要なのは常識破りの方法論。マーケティングの常識を頭から振り払い、最も効果的に顧客にアピールする方法、少ない顧客から少しでも多くの利益を得る方法をゼロから考えるのだ。

自分のアイデアをまねされないようにすることばかた考えている起業家や発明家は、いずれ精神に異常をきたすのがオチだ。コピー商品の登場は避けられない。類似商品が登場するスピードは驚くほど速くなっている。まねする側にしてみれば、もとの商品をちょっと変えて売り出せばいいだけのこと。だからビジネスを守りたければ、商品そのものに頼るのではなく、その商品の市場での地位や売り込み方を守るべきなのだ。

仕事と遊びの境界線をあいまいにしよう。あらゆるチャンスをとらえて、仕事と遊びをミックスしよう。

途中でやめた人間だと言われることを恐れてはいけない。目標をし得て方向転換することは恥ずべきことではない。むしろ、やみくもに忍耐と継続は愚かと言うほかない。試してみてだめだったら、別の方法を試してみること、自分の望む方向に導いてくれるものを探そう。

新しいクライアントと仕事をするときは、まずその会社がそれまでに打った広告をすべてチェックして、その効果を調べる。次に、ライバル業者か長時間続けている広告を洗い出す。長く続けていると言うことは、効果があったと推測できるからだ。そうした材料のなかから、いちばん有効なアイデアやテーマ、特典を再利用する。過去の成功例をすべて無視して、自分の創造性をアピールしたりエゴを満足させたりするためだけに、新しい広告を「創造」したりはしない

目次

「ポジティブ思考」のウソ
「生まれつきの素質がないと」のウソ
「大学くらい出ていないと」のウソ
「謙譲は最大の美徳」のウソ
「礼儀正しくあれ」のウソ
「クリエーティブであるべし」のウソ
「継続は力なり」のウソ
「運なんて関係ない」のウソ
「急いては事をし損じる」のウソ
「仕事と遊びははっきりわけろ」のウソ
「ハイテク万能主義」のウソ
「お客様は神様です」のウソ
「リッチになるには時間がかかる」のウソ
「元手がないと話にならない」のウソ
「商品が良ければ売れる」のウソ
マーケティングの常識」のウソ
「マネジメントの常識」のウソ
「無用の変革は禁物」のウソ
常識破りの成功者たち

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