第76冊目  なぜ、セブンでバイトをすると3カ月で経営学を語れるのか?―鈴木敏文の「不況に勝つ仕事術」 勝見 明 (著)

100g700円の牛肉だけが並んでいると、顧客は値段を高く感じる→そこに100g500円と1,000円の牛肉も並べると、真ん中の700円の牛肉が売れはじめる。

18,000円と38,000円の羽毛布団を並べて売ると顧客は38,000円の商品の価格を判断できないため、18,000円のほうが売れる。→そこに58,000円の羽毛布団を加えると値段が比較できるので、真ん中の38,000円の商品が売れるようになる。

「情報を活かすとは情報に価値付づけをすること」

「情報にもライフサイクルがある」「問題意識を持てばあらゆることが情報として役立つ」

常に問題意識のフックを多く持っていると情報(獲物)が向こうからやってくる

「大切なのは、どうすれば明日の顧客のニーズをつかむことができるのだろうかという問題意識を常に持ち続けることです。自分から何かに挑戦しようとする意欲が何より必要です。それがフックになる」

「問題意識もなければ、挑戦する意欲もないと、いくらまわりに情報があっても、何も引っかからず、情報にならないでしょう」

情報は人の手を経れば経るほど加工されていく。悪い情報は誰もストレートにはいいにくいため、中間に人を介した場合、まず上がってこないと思ったほうがいいでしょう。

私は社員たちにも、〝常に自分自身を客観的に見ろ〟と言い続けていまが、〝客観的に見る〟とは〝もう一人の自分〟から自分を見ることです。

■目次■
セブン&アイ鈴木敏文会長兼CEO緊急インタビュー
2800万人の財布から見えた「売れる秘密」
PART‐1 鈴木流「逆転の発想術」を学ぶ
PART‐2 鈴木流「マーケティングの極意」を学ぶ
PART‐3 鈴木流「ビジネス心理学」を学ぶ
PART‐4 鈴木流「情報術」を学ぶ
PART‐5 鈴木流「仮説の立て方」を学ぶ