第3502冊目  FBI捜査官が教える第一印象」の心理学 ジョー・ナヴァロ (著), トニ・シアラ・ポインター   (著), 西田 美緒子 (翻訳)

 

 

 

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

 

 

 

-姿勢とたち方

 

 

人の姿勢と立ちかたは、かなり遠くからでも目に入り、控え目か威張っているか、対決姿勢か協力的か、無関心か関心があるか、うんざりしながらやっているか進んでやっているか、さらにソワソワしているか落ち着いているかがわかってしまう。どう立つか、どこに足を置くかというだけの立ちかたの違いによって、威圧感を与えることも、緊張を和らげることもできる。バイタリティーや熱心さ、能力の高さを見えることもできるし、熱意のなさ、不健康さ、無能さを見破られることもある。

 

 

前かがみになる、肩を落とす、立っていなければならない場所で寄りかかる、落ち着きなく体を横にゆするなどは、自分では気分がいいかもしれないが、信頼性や自信とは結びつかない。「どうでもいい」から「私は無能です」まで、さまざまなメッセージを伝える姿勢や立ちかただ。堂々と立ち、顔をまっすぐ前に向け、肩は後ろに引きながら力を抜き、両足にバランスよく重心を置いている人物と比べてみよう。このような立ちかたは、「私は機敏で、集中し、何でもすぐに対応できる準備ができています」と語る。

 

 

姿勢と立ちかたでマイナスの印象を与えると、握手をする前から、一言も発しないうちに、イメージを落としてしまう。人は信頼できて有能に見える人の話を受け入れる傾向がある――信頼性と有能さは、私たちが尊ぶリーダーシップの重要な特色だ。ノンバーバルなど関係なという人がいたら、想像してみてほしい。会議室や店やレストランに入ったとき、意欲的で準備を整えた姿勢の人物が目に入るのと、まったく無関心なだらしない様子の人物が目に入るのでは、感じかたがどう違うだろうか? 遠くから見てだけでも、一瞬で雰囲気が決まる。