第３２９１冊目　一瞬で自分を変える法　アンソニー・ロビンズ (著), 本田健 (翻訳)

独特の表情、声音、身振りなどは、大きな影響力を持った人に見られるものだ。たとえば、ジョン・Ｆ・ケネディ、キング牧師、フランクリン・ルーズベルトといった人たちがそうだ。

彼ら独特の表情や身振りを真似すれば、彼らと同じ脳の使い方、情報処理ができるようになるだろう。文字どおり、彼らの気落ちになることができるのだ。

息づかい、動き、声音はその人の状態を示す重要な要素なのだが、写真だけでは十分ではないため、映画やビデオから得る情報は貴重である。

短時間でもかまわないから、彼らの姿勢、顔の表情、身振りなどをできるだけ忠実に模倣すると、彼らと同じような感覚を味わえるようになるだろう。彼らの声を思い出せば、それと同じ調子で話せるようになる。さらにこういう人たちに共通している一貫性にも注目すること。

自分の持っている内なる力をすぐにでも活用したければ、尊敬してやまない人の話し方、顔の表情などを意識的に模倣するといい。そうすれば、その人たちと同じ状態を経験できるだろう。時には、まったく同じ経験をすることも可能だ。

落ち込んでいる人の生理状態を模倣したいと思う人は誰もいない。真似するなら、力強く、能力を発揮している人を手本にすべきだ。そうすれば、今ままで効果的に使えていなかった脳の部分に信号が送られ、新しい可能性が生まれるからだ。

今度、大きな成功を収めている人や、あなたが称賛してやまない人に会ったら、身振りを真似し、違いを感じ取り、思考方法の変化を楽しんでみよう。楽しみながら経験を積み、新しい可能性を見つけるのだ。